前回のお話
高貴そうなねこさまの写真が載ったお可愛らしいパンフレットを見て、ポあね・ポいもは初めてねこカフェに行くことにしました。
ねこさまたちが寛ぐスペースに続く階段には、お出迎えして下さるねこさまたちがいらっしゃいます。
そしていざ、ねこさまたちがたくさんいらっしゃるスペースへ。
「わあああぁぁ…」
身分の高そうな…
「ねえ、見て。
お美しいね」
「ホントだね」
皆さま大人しくていらっしゃいます。
お上品な方々ばかり。
ペルシャやノルウェージャン。
アメショ、ロシアンブルー、アビシニアン。
スコティッシュフォールドなどなど。
みなさん、キラキラしていますね。
「ポあねいいの?
あの方たちにお触りしてもいいの?」
「興奮を抑えて、嫌がられないようにね」
「うん、うんっ!」
店内にはそこそこお客さんがいました。
客層は20~40代。
男女比は、同じくらいです。
みなさんねこが好きなだけあって、メロメロになりつつも、大声を出すこと無くたわむれていました。
ちょっと気になったのは、膝に女(ねこ)を乗せた一人で来ている男性客。
この方は先に来ていたのに、膝にお気に入りの女を乗せて、ポ姉妹が帰る時間になっても同じ場所で同じ女を膝に乗せ、ジッとしていました。
普段からお気に入りに、通っているのでしょうか?
このカフェでは女の子にドリンクを入れる…
みたいな感じで、ねこさまたちに“ねこゼリー”なるものを召し上がって頂く事が出来ます。
ねこさまたちに気に入って頂くため、ポあねはねこゼリーを購入。
一つ500円です。
「高貴な方たちは、お上品に召し上がるのでしょうね」
「……」
ポあね、ねこさまにまみれる。
特にちいさくってほっそりボディの、アビシニアン。
彼女は、食欲旺盛のようです。
『ゼリー入りまーす』
そのたびにゼリーを手にしたお客さんの所へ、飛び出していく。
“あなたもワタクシに500円、いれて下さらない?”
そんな食べてばかりいて、ほっそりボディをこれからも保てるのか心配です。
おそらく彼女は、このお店の売り上げNo.1ではないでしょうか。
ねこまみれになりながら、ねこさまにゼリーをあげた後は…
ポあねは全身、毛まみれ、ゼリーまみれになっていました。
続きます