毎年行うねこさんたちのお月見。
今回は、月を見るのではないのだそうです。
今年のお月見は、ねこ森町の上空に浮かぶ“月”と呼ばれている場所に、上陸。
高い所が大好きなねこさんたち、そのお月さまの所まで来られて嬉しそうにしています。
「にゃん、にゃん」
「にゃにゃ、にゃん」
今夜は月のウサギさんに招待されて、お月見メニューを頂くことになりました。
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・Y・)
月のうさぎさんは、ポ村のUSAさんとは別の種族です
お月さまのようにまん丸で、黄色い卵の黄身がのっかったお料理の数々。
「月見ハンバーグにするにゃ」
「月見と言ったらおうどんにゃ」
「違うにゃ!お蕎麦にゃ」
みんな思い思いのメニューを頼んでいます。
「みんにゃは、卵いつ潰してたべるんにゃ?」
「もったいにゃいから、一番最後にゃ」
「早く食べたいから、一番最初にゃ」
「味変したいから、途中でつぶすにゃ」
「卵だけを味わいたいから、一口で食べちゃうにゃ」
楽しみ方はそれぞれです。
そんな風にお月さまで楽しんでいる時に、なんと!
隕石が飛んできました。
「小さなお星さまにゃー」
「にゃきゃー」
お月さまには大気がないため、隕石がたくさん衝突してくるのです。
「あらあら、危険ですね。ねこさんたち、気を付けてください」
⚠️⚠️⚠️
月のうさぎさんたちは、ねこさんたちに注意を促します。
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・Y・)
でもねこさんは、隕石を“ねこおもちゃ”扱いして遊んでいます。
本来、本当に隕石だとしたらとてつもなく危険ですが、ここではちょっと熱い玉がコツンと当たるくらいのものです。
本物の隕石の危険性も知らず、ねこさんたちは、無邪気に隕石を追いかけています。
「にゃー」
「待つにゃぁ」
そこへ…
「あっ、やばいにゃっ」
そんな無邪気ねこさんの元に、たくさんの隕石が向かってきました。
「ちっちゃいお星さま、めっちゃいっぱいきたにゃ」
🌟 🌟 🌟 💫
「ぶつかるにゃ、ぶつかるにゃ」
ねこさんたち、一生懸命隕石をよけています。
(ฅᐞ•ꈊ• ᐞ三ฅᐞ•ꈊ• ᐞ )ヒュッ、ヒュヒュッ
「みなさん、クレーターの中に避難してください」
月のうさぎさんが、避難するよう呼びかけます。
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・Y・)
「にゃ。くれーたー?」
ねこさんが隕石をよけた先にあった、小っちゃくて狭いクレーター。
既に隕石によりつくられたクレーターに、ぽこぽこねこさんたちがはまっていきます。
「ほっ。ここならだいじょぶにゃ」
ねこさんたちは小さなお星さまが飛んでこなくなるまで、まん丸くなってクレーターにはまっています。
ぽんぽんとおさわりしたくなる、可愛いまん丸お背中。
必死に丸めて狭いクレーターの中で、じっとしていています。
( ᐞ ◉ ω ◉ ᐞ) ジー
(ᐞ Φ ω Φ ᐞ) ジー
じーっと…
していたねこさん。
もちろんそのまま眠くなり、その場で眠っちゃいます。
「すやすや、ぷぴぴ」
それを見た月のうさぎさんは、ねこさんの眠りを邪魔しないよう、月の明かりを調節。
太陽の光を反射しないようにします。
ごめんなさい。
周囲で見ている人には、少し月が暗く見えてしまいます。
ぼんやりとした月光。
ねこさんたちが目覚める、少しの間。
今宵のねこ森町から見える月は、しばらくこのままぼんやりと…