マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ネット回線の営業 その1

突然ですが、ポいもは普段チャイムを鳴らされても居留守を使います。


点検系は事前に管理会社の方から連絡が来るため、それ以外は居留守です。


ある日の夕方6時過ぎ、料理中に玄関チャイムが鳴りました。

「珍しく料理をしている時になんだ!?」
覗き穴から確認すると、なぜだか点検の人っぽいという印象を受ける。

「あれ?点検の人くるんだっけ」
最近、何かしらの連絡のチラシが入っていたのですが、それについての日にちを忘れていたのでついドアを開けてしまったのです。


「ネット回線を他社に変更しませんか?」

”ネット回線の営業の人?”

”何度も来ていて、お前は性懲りもなくまた来てやがんのか?”

営業の人は20代と思われる若い男性。
ネット回線の営業は、電話などでもよくあるらしいですね。


この営業の人はなんだか知んないけど、めっちゃ自分の名前アピールしてくる。

「アーロンといいます」
見かけは日本人で日本語も流暢でしたが、海外の方の血が混ざっているのか、下の名前は外国の方のお名前でした。


「“アーロン“です。以後お見知りおきを」的なことを繰り返し言ってくる。

そんな彼の名前、インパクトのある名前だったはずなのになぁ、綺麗さっぱり忘れたなぁ。
(なのでアーロンは仮名)

名前について“お国は?”的なことを聞いて欲しかったのかもしれませんが、面倒くさいので何も聞きませんでした。

にこにことして人懐こい感じの営業の男性。
その分、受け入れてはならないという壁も出来てしまうというものです。

”詐欺なの?なんなの?”
会話中ずっとよぎっている疑問。

”単に1000円安くなるって話なの?落とし穴はないの?いったんあなたの会社のこと、調べたいんだけど…“

話を聞きつつ、ポいも宅はドアストッパーがない為、この間ずっとドアを手で押さえている。

そのことに気づいたアーロン。
「ドアを手で押さえていたら大変でしょう」

親切そうに足をドアに挟んでくる

”何こいつ”

思わず、ドアを閉めさせないためにやっているのではと疑ってしまいました。

丁度その時、火をつけっぱなしだった料理が(玄関のすぐ脇がキッチン)ジュージューという音を発してくれました。


”そうだ”

「すいません。今、火を使っていて忙しいので」

断り文句です。
アーロンを追い払うため、そう伝えました。

続きます