前回のお話し
ポあねがポいも宅を訪れた日のこと。
ポいもは、ねこ翻訳アプリの履歴からポにゃちゃんの声を聞かされていました。
「ポにゃちゃんがなんて言っているか当ててみて」
ポあねから“ねこさんのなきごえクイズ“を出題される。
しかし全然当てられず…
簡単だと思ったクイズは、激ムズでした。
だって
“にゃあぁぁぁー!!“
みたいなポにゃちゃんの雄叫びが“やぁ“と言っているだけだったなんて…
想像もつかなかったものだから…
今までねこさんのいうことなんて大抵
ご飯ください
甘えさせてください
遊んでください
お外見たいです
トイレに行きたいです
イライラさせないでください
のどれかだろうなと思っていたので。
「じゃあ次、最後の問題ね」
「一問も当てられなかったなぁ。
最終問題くらい当てたいけど…」
“にゃぁぁぁあぁあああーーっ!!!!“
どう考えても怒っているように思えます。
「う〜ん。怒っているようにして聞こえないんだけど」
「当たり」
「え?当たり!?」
「うん、当たり。
“かかってきなさい“的なことを言っています」
“何したん?“
でもあまりにポいもが当てられないので、急なイージー問題。
今回クイズを出すに当たって、ポあねも改めて履歴の音声を聞いたみたいです。
「こうして聞いてみると本当に全部、同じように聞こえるんだね」
ポいもと違ってポにゃちゃんの声を録音中は、しっかり表情や仕草を見ていたポあね。
ポにゃちゃんと触れ合う時に得られる情報は、声だけではありません。
そのため初めて声だけを聞いたポあねは、声だけで判断するというのは難しいことなのだと気づいたようでした。
普段ねこさんと接する時は、声以外の情報が溢れています。
ゴロゴロと喉を鳴らし、あんよをふみふみしているから甘えたいんだろうな。
ご飯置き場の前で、甘えた感じでないているからご飯が欲しいんだろうな。
窓の近くで訴えるようにないているから、外が見たいんだろうな。
今まではそういう状況プラスなきごえの雰囲気を踏まえて、ねこさんの欲求を予測していたということなのでしょうね。
「この翻訳アプリね、すっごい当たっているなって思った翻訳が一つあって」
ポにゃちゃんはおトイレの後に“にゃぁ“と言いがちなのだそうです。
「この間、帰宅した時にちょうどポにゃちゃんがおトイレ中だったの。
だから“あ、ごめんね“って言ったらポにゃちゃんも“にゃー“って返事をするものだから、慌てて翻訳アプリを立ち上げてみたたのね」
「おトイレ中のポにゃちゃんはなんて言ってたの?」
「“気を落ち着かせたいから一人にして“だって」
そうか。
やっぱりそうなのか。
ねこさんもおトイレ中は、一人静かにしたいものなのですね。
なかなか興味深かった、ねこ翻訳アプリ。
こちらの気持ちを、ねこさんに伝えるアプリは…できないですよね。
優しいねこさんもいるでしょうが基本、自由気ままなねこさん。
そこが魅力のねこさんですが、やはり自分の気持ち優先。
下僕の気持ちなど気づいたところで、おそらく余裕で無視されるのでしょう。