前回のお話
農家のケイヒさんは三すくみでお料理を待つ間、マメチュー先生に相談をしていました。
相談内容は耳鼻科の先生が、自分の話をほとんど聞いてくれていなかったということ。
その先生の診断は…
診断:外耳炎
「…先生絶対話聞いてなかったよな。ほんとに俺、外耳炎ってやつなのかな?」
診断後、心配になったケイヒさんは、他の耳鼻科に再度診察して貰うことにしました。
心配性な人ほどこういう時に、相手の仕草や表情をよく観察しているものです。
そこでの診断は…
診断:急性中耳炎
やはり誤診だったそうです。
「でさ、先生。外耳炎の時に使ってた薬って、中耳炎に使っても問題ないんですかね」
彼はそのことがとっても心配だったようです。
ケイヒさんは処方された薬の内容をマメチュー先生に説明。
【外耳炎】
原因:耳掃除などでつけた傷などが原因で、細菌が入ったことにより外耳という場所で炎症を起こす。
お風呂の水が耳に入ったときなどでも、同じように炎症が起こる場合があるので汚れた湯舟などには特に注意が必要。
症状:かゆみ、耳に感じる熱さ、痛み、膿等の耳垂れ
治療:病院で外耳を消毒するだけで治癒する場合がある。
軟膏の塗布、抗生剤の内服を使用することで、基本的には改善される。
【急性中耳炎】
原因:鼻から細菌が入り、そのままつながっている耳の奥で炎症が起こる。
鼻風邪から中耳炎になることが多い。
急性中耳炎は、子供がかかりやすいとされている。
大人になると中耳をつなぐ耳管に角度がついているので、細菌・ウイルスが入り込みにくい。
症状:耳痛、鼻水、発熱、耳垂れ、難聴
治療:軽傷の場合は鎮痛剤、ステロイドの点耳薬などで緩和される。
炎症の原因が細菌であるときは、抗生剤が使用される。
「今回は抗生剤が処方されたということで、問題はないと思います。大丈夫ですよ」
「そうなんですね。よかったぁ」
「その医者は、急性中耳炎は大人はほとんどかからないと思って、思い込みで診断したんじゃろな」
とはいえケイヒさん、一安心。
なかった食欲がムクムク出てきたと思ったその時…
「なんか、変な匂いがする」
「匂い?」
「ほんとですね」
「キャー!!」
「ナメ江さん!?」
お料理の準備をしていたはずのナメ江さんの叫び声が聞こえる。
続きます。