✍️ 書いている人
ポ姉妹
・ポあね(薬剤師/漢方専門薬局勤務)
・ポいも(語り手/物語で届ける担当)
実家で一緒に暮らしていた、ねこのぽんちゃん。
彼はまだへその緒がついている、そんな生まれたての状態で、我が家にやって来ました。
事前準備も知識もなく、とつぜん現れたねこの赤ちゃん。
関連記事:初めての子猫さん
ねこさんと暮らすのは初めてでしたし、あまりにも小さすぎてちゃんと育つのか、当時はものすごく不安でした。
子育ての先輩ねこさんに期待したけれど…?
そこで私たちは、我が家にしょっちゅう遊びに来ていた、子育てを終えた近所のねこさんたちに目をつけました。ねこ社会のルールや、じゃれ合いの力加減などをぽんちゃんに教えてもらえるのでは…と、ひそかに期待していたのです。
例えばこんな感じ。

(師匠の教えにより、甘噛みを体得)
じゃれ合っている時の力加減など、ねこさん同士で学んでいくと聞いたことがあるものですから、経験のあるねこおばさんたちに期待していたのです。
特にねこおばさんのバーバラさんは元々毎日のように遊びに来てくれており、さらに穏やかで面倒見の良いねこさんだったものですから。
関連記事:バーバラさん
でもそんなポいものささやかな願いが、叶うことはありませんでした。

ぽんちゃんと一緒に暮らすようになってから、よそのねこさんたちは家の中に遊びに来てくれることはほぼなくなりました。
とはいえ庭には遊びに来てくれてたので、ぽんちゃんが他のねこさんを見かけることくらいはあったのですが、残念ながら上手く溶け込むことは出来なかったようです。
我が家の者としか、関わったことのないねこさんに育ってしまう。力加減とかむつかしいことは、分かりません。

結局、ねこ飼い初心者のポ家では、うまくぽんちゃんを教育することは出来なかったようです。
当時15,16歳だったポいもに、初めての子育ては大変。
ぽんちゃんにとっては主に抱っこ要因だったポいもですが、遊び相手でもあったため常に標的になっていました。
力加減が分からないぽんちゃんの攻撃により、毎日あちこち傷だらけ。中には深い傷もあり、まだ若かったのですが、なかなか回復せず消えない傷もたくさんありました。

いや、可愛いんだけどさ。ぷりけつ。早くもうちょっと落ち着いた大人のねこさんになって欲しい。
そんなやんちゃ過ぎるぽんちゃんが、ようやっと1歳の大人になったある日。
「今日もいっしょに遊ぶにゃ!」
「今日も?ぽんちゃんさ、大人の男になったんだから、家でばっかり遊んでないで、お友だち作って外で羽根を伸ばして来たら?」
「なんでにゃ。なんでそんなこと言うんにゃ。いっしょに遊んでくれたらいいにゃにゃいの」
「まぁ、そうなんだけど」
でもほんと、イモムシくらい小さくて儚くて弱々しかったぽんちゃんが、元気に1歳になってくれた。元気すぎる気がするけれども、それはやっぱり嬉しいことでした。
「じゃあ、今日はねずみごっこをやるにゃからね。しっかり逃げるのにゃよ」
「ねずみごっこ?手加減してくださいよ?」
そんなある日、ぽんちゃんと同い年くらいに見える若くて可愛いねこの男の子が、ふらっと庭先に姿を現すようになりました。

「見たことない子だね。どこから来たの?」
近所にはバーバラさんの実家、猫屋敷があるのですがそこの子でもなさそうです。
「ぽんちゃんと、同級生くらいにゃ?」

キジトラの彼はやたらと人懐っこくて大人しくて、すっごくいい子さん。元気いっぱいで、毛並みもつやつやしているのですが、首輪はしていませんでした。
「でも首輪をしていないだけで、飼われているのかなぁ」
そのキジトラの男の子。
最初に姿を現してから、毎日のように遊びに来てくれるようになりました。
続きます
