前回のお話
動物好きな父はねこさんのお世話をするも、おじさんにはつれない態度を取るぽんちゃん。では、母に対してはどのような態度を取るのでしょうか。
動物嫌いの母とぽんちゃんの意外な関係
動物好きな父とは違い、動物が大嫌いな一家に生まれ、動物大嫌いに育った母とぽんちゃんの関係はどうなのでしょう。
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目も開かないくらい幼かった、あどけないぽんちゃんを見るまでは、うちでねこを飼うなんてとんでもない話でした。
それを知っていたポあねも、本当はぽんちゃんを連れ帰るつもりはなかったのですが…

ねこさんの魅力に、というかぽんちゃんの魅力に憑りつかれたのはポあねだけではなく、動物嫌いだった母も多少は魅了されたようです。
とはいえ、母が惹かれたのはもちろんぽんちゃんだけで、ぽんちゃん以外のねこさんは、今も相変わらずダメです。ただ、ぽんちゃんのことまで毛嫌いしていると、家族の輪に入れない、という考えもあったのかもしれません。

それでも母も一応ぽんちゃんのことだけはうちの子として認め、可愛いとは思っていたようです。
「あらぁ、ぽんちゃん。可愛いわねぇ」
「…」
ぽんちゃんに無視される母。
そう、母の方はぽんちゃんのことを、可愛いと思っていたのですが、ぽんちゃんは…

動物好きの父に対する態度より、さらに酷い対応。
動物とのふれあい初心者の母に対してぽんちゃんは”いい子、いい子”すらさせてあげません。
一生懸命可愛がろうとしているのに、なぜなのでしょう。
母はぽんちゃんがまだ幼いうちから、早くも嫌われていました。

母はぽんちゃんに対し、しつこく関わろうとかはせず、嫌われるような行動はしていなかったはずなのに。ねこさんの扱い方を分かっていなかったからでしょうか。
でも”嫌われている”というよりは、単に興味を持たれていないといった方がいいのかもしれません。さすがに威嚇したり、攻撃したりはしていなかったので。

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普段は母のことに興味がないぽんちゃんですが、そんな彼の関心を一心に集める時があります。
「にゃあぁぁ。おかあにゃーんっ」
ねことは現金なもの。
「ごはんくだたいにゃぁ」
そうです。母には、お食事の準備要因としての需要はあるのです。
「何よう。ぽんちゃんったら。ちょっと待ってて」
ぽんちゃんは母のことをごはんをくれる人として一応認識し、ふれあいは好きではないものの、母のことを観察はしていたい。ご飯くれる人がどのような動きをしているか…
肉まんみたい母が、いつご飯をくれるのか気になるようで、よく見張っているぽんちゃん。

「さっきから肉まんママは、何してんのにゃ?」
「お母さんは、おうちのお仕事をしているのよ」
「ふぅん」
そして、台所を行ったり来たりする母の足にも夢中。
うごめく母の足に興味津々。

どうやらやたらと太い母の足を、叩くのが好きみたいです。
完全におもちゃ扱い。
そんな扱いを受けている母を横目に、ポいもはというと。
「一緒に仲良くねんねすにゃ」
ぽんちゃんを連れてきたのも育てていたのもポあねなのですが、大学へ行くため早くも家を出てしまったのでぽんちゃんに一番懐かれたのは、なぜかあまりお世話をしなかったポいもでした。
しなかったお世話というのは食事の準備や下の世話など、比較的面倒なこと。
抱っこしたり、遊んだりという楽しい事だけは積極的に関わっていました。なのでポいもはすっかり甘えっこ要因。

「はいはい待ってね」
ぽんちゃん背中にぎゅっと手をまわして、しがみついてくる。

それを見ていた両親。
動物好き父はポいもに嫉妬。
「なんでぽんちゃんは、ポいもにばかり抱っこをせがむんだ」
そして母は、ぽんちゃんに嫉妬。
「なによ。ポいもちゃんったら、ぽんちゃんにばっか優しい声だしちゃって」
ねこさんひとり増えただけで、複雑な感情が入り混じるようになったポ家。
「変な嫉妬すな」

嫉妬しつつも、ぽんちゃんのおかげでコミュニケーションが増えた我が家。
この日以降も、ぽんちゃんは、誰のものでもなく、好きなところに寝転んでいます。
✍️ 書いている人
ポ姉妹
・ポあね(薬剤師/漢方専門薬局勤務)
・ポいも(語り手/物語で届ける担当)
