渓谷で見つけた「動く小石」の正体は、まさかの“砂粒ハウス”!?
生物観察に夢中になったポいもと、謎の生物との出会い。
そして、幼い頃に現れた「ザリガニいらないかい?」と語りかける謎のおじさんの記憶がよみがえる――。
今回は、自然の中で出会った小さなミステリーと、子ども時代の不思議な記憶をお届けします。
その1:渓谷の川で発見した「動く小石」の正体
数年前、姉のポあねに運転してもらい、楽しみにしていた有名店のランチへ向かいました。
予定より早く着いてしまったため、近くにあった渓谷で時間を潰すことに。
ポあねはSNS用に川原を撮影。
一方の私は、川の中の生物に夢中でした。
川原で手を突っ込み、小さな魚たちをコチョコチョと追いかけます。
「あっ、可愛い子発見!」
しかし、根っからの“鈍・くさ子”であるポいもに、捕まってくれる生物はいません。
「すばしっこいなぁ…でも負けないよー!」
私は人間が持つ知恵を見せつけるべく、ターゲットが隠れている岩ごと水から持ち上げる作戦に出ました。

岩が動くとは思っておらず、怯えて固まる水生昆虫には少し罪悪感を覚えつつも、すぐに私は次のターゲットに目をつけました。
それは、ずっと見ていたけれど、「石?生き物?貝?」と判別がつかない不思議な物体。
小石が集まった何かに見えますが、触角みたいなものがピョコピョコ動いているような、いないような…。
とにかく小さすぎてよく分からない。

「あっ!!」
やっぱり動いている。人の目を盗むようにして、微かに動いている!
その2:生物研究家ポいも、ポあねを巻き込む
「何なのっ?!キミの正体が知りたい!」
私は再び知恵を駆使し、その小さな生物がしがみついている岩を持ち上げその生物を岩ごと確保。
「ねぇっポあね!なんか可愛い謎の子みつけたっ!」
「えっ…可愛い…の?」
妹に水浸しの岩を目の前に持ってこられ、さすがに戸惑うポあね。
一緒に調べてみると、その生物の正体は、「ニンギョウトビゲラ」の赤ちゃんでした。
砂粒を集めて自分の家を作る、小さな職人のような生物。日本全国のきれいな川に棲んでいるそうです。
謎が解けて大満足の私たちは、ようやくランチへ。
「おいしー。それにお勉強になりました↑」
「ポいもちゃん、よかったね。謎が解けて」と微笑むポあね。
最高のランチと小さな生物の秘密を知ることができて、最高の気分です。
その3:エビの「自殺傾向」と、謎のザリガニおじさん
川の生物といえば、幼い頃に父と川で釣ったエビを、うちに連れて帰って飼っていたことを思い出しました。
水槽の中のエビを眺めていた、その時……
スパーーーンッッ!!
「!!!?」
水の中から勢い良く飛び出していくエビ。

慌てて水の中に戻しましたが、しばらくするとまた水槽から出ていく。
「え…?自殺?何でなの?」
調べてみたところ、きちんと蓋をしないと、水槽から飛び出してしまうことがあるのだそうです。生態も知らずに、勝手に連れて帰ってはいけないのですね。川の中にいさせてあげればよかったと、少し後悔。
そしてもう一つ、忘れられない記憶。
「ザリガニいらないかい?」
近所に現れ、語りかけてくる謎のおじさん。
「エビじゃなくってザリガニ?」
子どもたちの前にだけスーッと現れ、何度もザリガニを配ってくる。
子どもと言うのは物を知らないからか、不思議な出来事を不思議と思う事ができない……。
名前も知らないそのおじさんに誘われ、自宅へ行ってはザリガニをもらう日々。
「もうザリガニいらないんだけどな…」
近所の幼なじみと一緒に行くのはまだしも、一人でいる時に声をかけられ、おじさんの家に行くのは…ちょっとしんどかった。
だけどザリガニをくれるというおじさんが、好意で言ってくれているのなら、断ってはいけない気がして……。
「おかあさん、近所に住むザリガニおじさんって知ってる?」
「なによそれ、知らないわよ」
「足がね、片方ないおじさんなんだけど」
「そう…知らないわ」
子ども時代って不思議な「人」だろうが、不思議な「こと」だろうが、普通に受け入れてしまっていた気がします。
まとめ:調べられない謎こそが、人生のミステリー
成長するにつれ、ザリガニおじさんはいつの間にか姿を現さなくなりました。
幼い子どもにしか見えないおじさん。彼は一体何者だったのでしょう。
今なら、アプリで川の生物の名前をすぐに調べられます。でもあの謎のおじさんのことは、今でも調べようがありません。
ニンギョウトビゲラのように、正体が分かるとスッキリすることもあります。
でも、調べられない謎こそが、人生を面白くしてくれるのかもしれませんね。
この記事を書いた人:ポ姉妹**
・ポあね(薬剤師):漢方専門薬局勤務。産業カウンセラー、漢方茶マイスター等、心と体の資格を多数保有。
・ポいも(語り手):専門知識を物語でわかりやすく届ける妹。
漢方・アロマ・心理学の視点から「明日、生活が整うヒント」をストーリー形式で発信中。
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