「お母さんの味」と聞いてみなさんは、ほっこりしますか?それとも、胃が痛くなるようなトラウマが蘇りますか?
私にとって、母のミートソーススパゲッティは「酸っぱくて水っぽい、茶色い謎の物体」でした。それが我が家の常識。しかし、その常識がファミリーレストランで崩壊した日の衝撃と、「料理が下手」と言われて逆ギレする愛すべき母の食卓事件簿をお届けします。
この記事は、料理の個性が強すぎる親を持つ、すべての方に捧げます🌸
その1:ポいもの一言で食卓が爆発した日
子どもの頃、我が家では外食はすることがほぼゼロ。食卓に並ぶのは母の手料理ばかり…
それが当たり前の人生。そのため、外食がどういうものなのかも、よくわかっていませんでした。ただ、おいしいと思う食べ物が少なく、わたしは好き嫌いが激しい人間なのだと思っていたのです。
10代半ば。初めて入ったファミレスでミートソーススパゲッティを食べた私は…

「ミートソーススパゲッティって、こんなに美味しい食べ物だったんだ…?」と、味覚の扉を開かれたのです。
今と違って好きな食べ物がほとんどなかった、幼い頃のポいも…食への不信感が解けた瞬間でした。
大学生になって家を出た姉・ポあね。当時は帰省するたびに、事件が起きていました。
「お腹すいた!ポあねの餃子、食べたい!」
「いいよ。今日たべる?」
ポあねの餃子が好きだった、ポいも。パリパリしていておいしいのです。
しかしこの無邪気な一言が母の逆鱗に触れる。
「悪かったわねっ!料理が下手くそで!!」
すぐ怒るうちのミセスヒステリックマザー。
今、下手とか言ったかな…
台所に響く怒号。普段は「夕飯作るの面倒~」と言う母ですが、娘の料理と比較されるのは別問題のようです。
私は怒る母を横目に、彼女が作るオリジナル料理についても思い浮かべていました。
その2:オリジナリティが常識を覆す母のレシピ
母の料理は、単に「下手」という言葉では片付けられない、強烈な個性があります。
オリジナル餃子(皮フニャフニャ、餡の味が独特)
オリジナルから揚げ&天ぷら(衣ゴワゴワ、べちょべちょ)
このあたりはまぁ、よくある失敗。わたしもやります。
しかし母特製★オリジナル牡蠣鍋(生臭い匂いが強烈)は…

そんな中、いつも疑問に思っていた”たくわん”について果敢にも聞いてみる。
「どうしてうちのたくわんは、いつも電車ごっこをしているんだい?」

我が家の食卓は、常にスリリングでした。余計な一言を言うから、ヒスなマザーが誕生するのです。
その3:救世主コロッケと、まさかの裏切り
母のメニューの中で、ポいもから絶対的な支持を集める料理もありました。それが、祖母直伝のコロッケです。
ポテトコロッケと、タマゴ入りコロッケ。これは本当にお店以上の美味しさで、まさに私の救世主。

特にタマゴコロッケなんて、気軽に食べたくてもお惣菜コーナーでは売っていませんからね。
タマゴはつぶすのも大変だし、柔らかいから、小判型にするのも大変。なので、リクエストしてもめったに作ってはもらえませんでしたが、大好きな思い出の料理です。
しかし…私は昔から、コロッケで白米を食べられないタイプ。
どんなに美味しくても、必ず白米にふりかけをかける。
最高のコロッケを前にしても、譲れない自分の味覚。それがポいもです。
「ポいもちゃん!コロッケ好きじゃないの!?」
違うのです、マザー。コロッケに不服があるわけではないのです。本当です。最高のコロッケでさえ、ふりかけが必要な私の味覚の個性が、母の努力を裏切る形になってしまったのです。
その4:味覚の個性は「悪」なのか?
前回の記事でもにも言いましたが…
※母の味覚はミステリー
母自身がしょうゆでべちょべちょのカボチャが好きで、丸焦げのハムが大好きな、ミステリアスな味覚の持ち主。料理が下手なのではなく、ただ好みが個性的なだけなのです。
ポいもが味のない白いご飯だけでは食べられないように…
そもそも食の常識は文化や環境で変わるもの。母の個性的な料理を、娘が責めることなどできません。なぜなら、休まずご飯を作り続けてくれる母は、言わずもがなありがたい存在だからです。
第一、マザーというものを責めたりしたら「じゃああんたが作ってみろよ」と言われかねませんから…
母の料理は、味の多様性と「美味しい」という感覚の尊さを、今も私に教えてくれるのです。
あなたの家にも、ミートスパゲッティの常識が覆るような、愛すべきオリジナル料理はありますか?
この記事を書いた人:ポ姉妹**
・ポあね(薬剤師):漢方専門薬局勤務。産業カウンセラー、漢方茶マイスター等、心と体の資格を多数保有。
・ポいも(語り手):専門知識を物語でわかりやすく届ける妹。
漢方・アロマ・心理学の視点から「明日、生活が整うヒント」をストーリー形式で発信中。
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