朝のゴミ置き場。そこは、カラスたちの朝食会場になっていました。
1.朝の決闘!ポいも vs. 食べ物に執着する賢すぎるカラス
「またゴミを散らかしてー。もう、迷惑ばっかり!」
そうぼやきながらも、どこか憎めないカラスたち。
迷惑をかけているなんて露ほども思っていないカラスたちは、朝食バイキングを満喫中。彼らにとってこれはただの楽しい「朝のルーティン」なのです。
私は見かけるたびに、ゴミ置き場の番人として、彼らと対峙。
「マカァー」
ほとんどのカラスたちは、私の存在に怯え、転がるように逃げ去っていきます。賢いカラスは「この人怒ると長引くから、さっさと退散!」と心得ているのでしょう。
ところが、一羽だけ、その場に留まる子がいます。

バカの振りをして、意地でもご飯のそばから動こうとしないのです。
「プッ。お口にご飯をくっつけたまま固まってる…」
「マカァ…」
「ちょっと、あなた。そこ、ご飯ついてますよ? 早く食べなきゃとられちゃうよ?」
私がカラスに話しかけていると、その様子を物陰からじーっと見つめている人がいることに気づきました。
2.謎の視線と近所の看護師
正体は、近所の病院の看護師さん。

「え?カラス好きなの?それとも私が変な人に見えてる?」
黙ってじっとのぞいているあなたも十分変だと思うのですが。朝からカラスと看護師さんに挟まれ、モヤモヤする私。
そんな時、数年前の家族旅行を思い出しました。
3. 名園でカラスに嫌われた!?父の優しさに救われた日
家族で訪れた日本三大名園。
芝生には、ハトではなくカラスが優雅に舞っていました。

「何してるの?ねぇ、何してるのってばー!」
カラスに話しかけながら近づくと、全羽が一斉に全力で逃走。
早々にひとり、芝生に取り残される私。

「別にいいし!一回逃げられたくらいじゃめげないし!」
私は生き物にはしつこくして嫌われるタイプ。嫌われることには慣れています。
「何してんのってばー!!」

二回目は、「黒ゴマが飛んでるの?」っていうくらい遠くに飛んで行ってしまいました。芝生の真ん中に、一人ぼっちのポいもさんがポツン。
さすがにちょっと、ショボンしてしまいます。カラスに二度も全力で避けられるなんて…。
その様子をじっと見ていた父が、私を呼びにきました。
「ポいもや」
「何?」
「ほら、見てごらん」
「うん?」
父が指差したのは、芝生に落ちていたカラスのフンでした。
「よく見て。虫の羽根が混ざっているね。さっきのカラスたちはみんなで虫を食べていたんだよ」
「…そうなんだ」
カラスに嫌われて、一人ぼっちになっていた私を慰めてくれたのでしょうか。
「(ホントは虫を食べていた事くらい分かってたけど…)」
でも父ちゃん、ありがとう! 私を避けていたのではなく、彼らは食料に夢中だった…ということを言いたかったんだね?
4.カラスに夢中で名園観光が台無し!?でも私には最高の思い出
公園でカラスに夢中になりすぎて遊んでいたら、あっという間にバスの時間が来てしまいました。
「え~もう時間なの?短くない?何にも見てないじゃん!」
勿論この場には、日本三大名園の名物、梅園を見たい母と姉も同席しています。
梅園をゆっくり見て回れなかった理由を、母が教えてくれました。
「あんたがカラスばっかり見ているからでしょー!!」
ほほぉ、なるほどね。
家族旅行という名の名園観光は、カラスのせいで台無しになったようですが、私にとっては、カラスの意外な秘密と、父の優しさを知る、最高のカラス観察ツアーになりました。
この記事を書いた人:ポ姉妹**
・ポあね(薬剤師):漢方専門薬局勤務。産業カウンセラー、漢方茶マイスター等、心と体の資格を多数保有。
・ポいも(語り手):専門知識を物語でわかりやすく届ける妹。
漢方・アロマ・心理学の視点から「明日、生活が整うヒント」をストーリー形式で発信中。
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