夢のブラッシングと現実のギャップ
幼い頃、私は動物を飼うことに憧れていました。
当時はお家にはヨークシャーテリアのぬいぐるみがいて、付属のクシでとかしてあげるのが日課。でも、そのぬいぐるみのごわごわした毛は、なかなか上手にとかせなくて…。
「いつか、ふわふわの毛の動物をブラッシングしてあげたいなぁ。両者の関係が良好だと、喜んでくれるらしいし」
そんな幼い頃の夢を抱きつつ、時が経ち、実家で一緒に暮らすことになったのが、保護ねこのぽんちゃんです
ぬいぐるみのヨークシャーテリアと違って、短毛でふわふわのお毛々です。
クシでとかしやすそうです。
よしよし!ついに夢を叶えるときがきた。ぽんちゃんのふわ毛をとかしてあげるぞ!
「ぽんちゃーん」
「にゃ?」
「お毛々をきれいにとかしましょうね」
そう言って私がクシを手に近づくと、ぽんちゃんは「にゃ?」と可愛らしい声で応えてくれました。いよいよブラッシングのお時間です。
しかし!私の期待とは裏腹に、クシが毛に触れた瞬間、ぽんちゃんの小さな爪が私に襲いかかってきたのです。

ポにゃちゃんと違って、ぽんちゃんはお外に遊びに行くねこさんでした。
そんなぽんちゃんのふわふわの毛の中には、小さな同居人、ノミが暮らしていることもあったのです。
ねこの温かくて柔らかい肌と、ふわふわの毛は、ノミにとってはさぞ居心地の良い場所なのでしょう。ノミは気持ちいいでしょうけれど、ねこさんは非常にかゆそうです。
そういう時は、病院に行ってお薬を貰ったり、ノミ退治できる首輪をさせたりします。でもこの首輪っていやな匂いがするんですよね。香水や芳香剤の匂いが苦手なポいもは、この首輪の匂いも苦手。
だからノミ取りコームで、ぽんちゃんのふわ毛の中で暮らすノミを排除してあげようと思ったのですが…

「え?なんで?気持ち良くない?」
ねこさんやわこさんが、大好きな飼主さんにブラッシングされて気持ちよさそうにしている映像、よく見かけるので喜んでくれると思ったのですが。
抱っこが大好きで、いい子いい子されるのも大好きなぽんちゃんが、まさかブラッシングをこんなに嫌がるとは思わず、私は戸惑ってしまいました。
「毛に引っ掛かって、痛かったのかなぁ」
ぽんちゃんは短毛とは言え、たまに毛がからまっている部分もあるため、クシが毛に引っ掛かり痛い箇所もあったのかもしれません。
だけどノミが発生したとき以外でも、ねこさんのブラッシングは大事だと聞いております。
是非ともブラッシングを好きになってもらいたい。
ぽんちゃんは、触られるのが大好きで超短毛のおでこなどの部分は、クシが引っかかることもないので、あまり嫌がりません。ですが、首から下は絶対にブラッシングさせてくれないのです。
「うーん、そんなに嫌ならまぁいいかぁ」
やっぱりノミ取りコームと、ねこさん用ブラシは気持ちよさが全然違うのでしょう。
なんて、油断したその時。
ノミ大量発生。
ノミの大家族と言うか、集落ごとぽんちゃん家に引っ越してきたイメージ。
病院で薬を投与してもらったのに、なかなか退治できません。残っていた卵が孵化してしまったのでしょうか。
「困ったなぁ」
当時学生だったポいもが出来ることは、地道にクシでノミを捕獲する事だけ。

「ぽんちゃんノミ取らせてくれないの?そのノミ飼うつもりなの?」
ナマケモノは自分の被毛で藻(食料)を栽培するため、毛の中で蛾を飼っているらしいけど…
ぽんちゃんのノミは痒いだけでしょう?
というか…
貧血を心配するくらいのノミの量。
「こりゃだめだ。どうにかしなきゃ」
続きます
この記事を書いた人:ポ姉妹**
・ポあね(薬剤師):漢方専門薬局勤務。産業カウンセラー、漢方茶マイスター等、心と体の資格を多数保有。
・ポいも(語り手):専門知識を物語でわかりやすく届ける妹。
漢方・アロマ・心理学の視点から「明日、生活が整うヒント」をストーリー形式で発信中。
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