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作業時に邪魔してくるからどかそうとしたら、こんな顔をしてくるねこさん。そっちが先に邪魔してきたくせに、ほんとに自分勝手な子たちです。
というかこの子、ポにゃちゃんはポいもに対し、いつもこんな顔をしてきます。怒っているよりは、いつでも笑っていた方がいいって聞きますよ?ポにゃちゃん。
ポいもが今までずっと一緒に暮らしていたのは、ぽんちゃんというねこさん。この子はすっごく甘えん坊で、かまってちゃんでした。
だからポにゃちゃんとの初対面時、ついぽんちゃんと同じような感じでかまってしまったのです。
北の国で暮らしていたポあね宅で初めて出会ったポにゃちゃん。それから数年たってから再会するのですが、一回しか会っていないポいものことを、執念深く覚えていました。
そして、凄まじい攻撃を繰り出しては、ポいもを執拗に殺そうとしてくる。
こわいね、こわいね。
それはもう、ゲームで有無を言わせず主人公を攻撃するようにプログラミングされた、モンスターのように執拗。ポにゃちゃんと一緒に暮らすという話が出た時”これは無理かもしれない”と気弱になってしまうくらいでした。
まぁ、幸いご飯の準備とおトイレの掃除をポいもが行うようになってからは、ようやく殺すことだけは諦めてくれたのですが…
人に警戒をしまくっている保護猫さんのお世話をしている方たちって、大変なんだろうなぁと改めて実感したものです。
その後はポにゃちゃんから興味を持たれることはなく、窓から部屋に入り込んできた虫と同等のように扱われていました。
ぽんちゃんとの関係と比べるとだいぶ寂しいですが、ポにゃちゃんと出会った当初の事を考えると、これ以上を望むのは贅沢な気はしています。
そんなポにゃちゃんは、ポあねのことは大好き。
そりゃそうです。
今にも命を絶たれてしまいそうなポにゃちゃんを救い出し、ずっと一緒に暮らした来たのですから。
なのですが普段からポあねの方が忙しいため、ポにゃちゃん・ポいものコンビでお留守番していることが多いのです。
ガチャガチャ
「!!」
夜、ポにゃちゃんとお留守番をしていると、ガチャガチャとドアを開ける音が聞こえてきました。
「おねにゃんにゃっ」
早くポあねの顔が見たいのか、一人ダッシュでお出迎え。しばらくするとポにゃちゃん、あんなに嬉しそうだったのに無表情で、ポあねに抱えられポいもの部屋へ。
続きます