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前回のお話
農家のケイヒさんはポ村住民に野菜を届けるため、大急ぎで育てたお野菜を収穫中。所が花粉症でなかなか仕事が捗りません。そこに、にゃこさんまでやってきました。
「にゃこ今俺さ、忙しいから大人しくそこで待っててな?」
いい子で…?
にゃこさんは、早く仕事を終わらせたいケイヒさんの邪魔をしまくってしまいます。
「にゃって、遊びたいのにゃもの!」
「今、忙しいんだってば。早く収穫して、早く配達しないと」
「にゃっふ!」
それでもよく分かっていないにゃこさん、ケイヒさんにからみいています。
「あー、もうっ」
「にゃふふっ」
「しょうがないなぁ」
結局はにゃこさんに甘いケイヒさんは手を洗って、少しだけ休憩をとることにしたみたいです。休憩することも時には必要ですからね。
「にゃこはさ、まだ花粉症じゃ無いのか?」
「にゃふ?」
ねこさんも実は花粉症にかかるらしい。
「分かんないか。俺は花粉症でさ。風が吹く日なんか、ひでぇんだ。目がかゆくってさぁ」
「にゃも?」
「にゃこは目がかゆくてもかけないよな。その爪だもんな。かゆいのにかけないのは、ツラいだろうな。俺はまぁ、手を洗った今なら掻き放題…」
”ケイヒさん、やたらと目を掻いたりしたらだめですよ”
「え?」
「マメチュー先生?」
「ケイヒさん、そんな風に掻きむしらないで、目薬差す練習をしましょうね」
「え?」
「はい、ケイヒさん。そこに座って下さいね。練習始めますよ」
「うう…」
なんだか幼いトビーくんと同じような扱いを受けているケイヒさん。
「薬の服用は苦手でも、目薬は大丈夫ですよね?」
「さすのは得意ではないですけれど」
目薬をさすのが苦手な人って世の中多い。
だから何でもないことのようにサッと目薬をさせる人は、なかなかに格好良い。
ケイヒさん、今日からそんな大人になりましょう。
「え?マメチュー先生、今から目薬さすんですか?」
点眼の仕方はこちらの記事でも紹介しております。
記事:猫アレルギー
今回はもう少し、小さなお子さま向けの説明になります。
「いや先生。僕一応大人なんで、得意ではないですけど目薬くらいは」
「こいつ、にゃにかブツブツ言うてるにゃ」
【点眼薬】
まず手を洗って清潔にしましょう。
お子さんに目薬をする際は、怖がらせないようにして下さい。泣いてしまうと、涙と一緒に薬も流れ出てしまいます。
怖がって目を閉じてしまう場合は、そのまま下まぶたを引っ張って、まつげにつかないように点眼しましょう。普段から目薬を怖がるお子さんには、眠っている間に点眼すると良いでしょう。
「泣いてないにゃか?だいじょぶにゃか?にゃこがお薬してやるにゃか?」
「にゃこ…いいよ。目薬ぐらい、自分でできます」
「そうにゃか?」
ケイヒさん、目を閉じないよう、泣かないよう、目薬をそっと点眼します。
「わっ冷たっ、でも目が爽やかな感じに…あれ?もうかゆいの治まって来たかも」
「それはよかったです」
「へぇ、目薬ってこんなに効果があったんだ。マメチュー先生ありがとうございます。今度かゆくなったときは、ちゃんと目薬さしますね」
「はい、そうしてください」
休憩が終わりお仕事に戻るケイヒさん。
目がすっきりしたおかげで、先程より仕事も捗り、心配していた野菜の配達も間に合いそうです。
ついでに遊べや遊べだったにゃこさんは、マメチュー先生が連れて行ってくれたのとことです。