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これはポにゃちゃんが元気だった、とある冬のお話ー。
コンタックさんが、いらしてるにゃ。
ということは、おねにゃんのお仕事関係の方にゃすね? いい子のポにゃさん、コンタックさんにご挨拶するにゃす。
「おねにゃんがいつもお世話になっておりますにゃ」
さて、今度はコンタックさんにお茶をお出しするにゃわ。
にゃにゃ?
なぜにゃ。なぜなのにゃ。
せっかくコンタックさんに、お茶とお茶菓子をお出ししようとしてたのに。
どうして。
「マルはいいにゃわあ」
ポにゃちゃんときたら、コンタックさんをほったらかしにしてまで、マルに吸い寄せられてしまうにゃんて。
もしこれが悪いマルだったら、大変にゃったわ。
悪いマルに捕まったらそれはもう、嫌なことされて、おねにゃんとも会わせてもらえなくて、ポにゃちゃん大変な目に遭う所にゃわ。
しっかり大人のねこさんとして、自分を持たにゃいと!
これはお酒やタバコを辞めたくても辞められないだめな大人と、同じ症状なんにゃろか?
マル断ちしたくても、どうしてもマルに吸い寄せられてしまう。
いやにゃわ。
そんなのだめな大人にゃわ。
ちゃんとした大人のねこさんになるのにゃ。
でもね、このマルは良いマルなんにゃ。このマルだけは良いのにゃ。特別なのにゃ。 だっておねにゃんが、ポにゃちゃんのために、買ってくれたものなんにゃから。
そうそう、このドラムスティックもおねにゃんが、買ってくれましたにゃ。
これでいい子いい子して貰うのが、大好きなのにゃ。
んで、これはおねにゃんくらいの大きさの人に、ピッタリの、ホットカーペットにゃす。
ポにゃちゃんには、少し大きいサイズにゃけど、これも買って貰いましたにゃ。
おねにゃんはいい子にしているポにゃちゃんのために、何でも買ってくれるにゃす。
「じゃあ、いい子のポにゃちゃん、こっちにおいで」
「にゃま?」
「おねにゃんの持っているそれはなんにゃすか?ポにゃちゃんに何するんにゃすか?」
高血圧ねこじいちゃんのポにゃちゃんは、病院で血圧のお薬を処方されました。
お薬飲むのを、イヤイヤする大人のねこさん。お薬は “イヤにゃあー!” ってお口を開けた瞬間に押し込みます。
イヤイヤして暴れたおかげで、お顔のまわりがシロップまみれです。
「動かないのほら、お口ふきふきしますよ」
お薬のシロップが、乾くとガビガビになってしまうのでキレイに拭いてあげないといけません。
「お口拭いてもらうなんて恥ずかしいにゃ。それは赤ちゃんがして貰うことと、聞いとりますにゃ」
「ふふ。ポにゃちゃん、いい子でしたね」
「にゃひ! にゃひひっ。そうにゃしょ?」
これだけいい子にゃったのだから、にゃにかご褒美がもらえるかもにゃす。そういえば、もうすぐサンタさんが、いらっしゃる季節。
大人のねこさんは、サンタさんの正体は、分かっているにゃすけど、知らないフリするんにゃ。欲しいもの、今から考えとくにゃす。
ポにゃさんが、嬉しそうにすると、サンタさんも嬉しそうするのにゃ。知ってるんにゃ。
「嬉しそうに寝ちゃって。夢でも見てるのかな」
ポにゃさん、いい事思いついたにゃ。サンタさんには、もういっこカーペット買って貰うにゃ。ホカペを並べておねにゃんと、一緒にねんねするのにゃ。
きっとおねにゃんも、喜んでくれるんにゃろうなー。