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トゥルルルル、トゥルルルル
「ハイ、小料理屋三すくみでゴザイマス」
ここは村はずれにひっそりと佇む小さなお店。
メニューには、薬膳系のおつまみ等、体に良いものが多いようです。
「まゆさんとUSAさんが、今からイラッシャルソウヨ」
「最近USAさん、体調崩してイタラシイネ」
「お酒好キきなUSAさんには、ハブ酒ナンテドウカナ?」
「イイワネ、血の巡りも良くなるし、冬にピッタリのお酒ダモノネ」
“ガララ
”イラッシャイマセー”
クリスマスの二次会に、この小料理屋を訪れたまゆさんとUSAさん。
先程のディナーもお鍋だったため、クリスマス感をとことん排除した一日となりました。
にゃこさんはすやすやと寝てしまっていたため、そのままマメチュー先生の所でお泊りです。
「あ、湯豆腐おいしそうー。この時間ちょうど食べたいやつ。またお鍋だけど」
「いいじゃない、鍋パ。三すくみは薬味が多いからいいわよね」
湯豆腐の薬味はねぎにおかか、みょうが、おろししょうが、柚子胡椒、もみじおろし、刻みのり、なめたけ等々をお好みで。
「あたしここの芽ねぎ大好きなのー」
「芽ねぎってスーパーで買うと高くない?三すくみの湯豆腐って、薬味の値段の方が高そうだよね」
「何にナサイマス?」
「うーん」
「本日のおススメハ…」
「ええとね、あたしは果実酒にする」
「何そのつまみに絶対合わないチョイス。甘いお酒ほんと好きよね。」
「いいじゃん。別に」
「果実酒。色々種類がありますケレド」
「えっとー、ブルーベリーにカリン。あとはビワ、あんず、ヤマモモ、サンザシ…どれもおいしそう」
「今年最後のお酒かしらね」
「USAは大晦日にも飲むでしょ?」
「確かに」
【ハブ酒】
体に良い成分が豊富。
たんぱく質が多く、体内では作れない必須アミノ酸も含まれている。
村長とともにセルフメディケーションに取り組む「三すくみ」の自慢の一品。
「さっきから何持ってんの?こわいよ。食欲なくしちゃうよ」
「確かに怖いわね。飲食店なら気を付けた方がいいですよ。ほんとに」
「あ、デモ身体に…」
「あたしは果実酒がいいのー。甘いやつー」
「でも、おいしいかもよ?」
「じゃあ、飲めばいいじゃん」
「ねぇ年明けの麻雀大会で、負けた人の罰ゲームにしない?」
「罰ゲームを賭けた、賭け麻雀?でもマジの罰はいやだ」
「…」
続きます