マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

教えて、マメチュー先生!薬を飲む時の水の量

⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら

⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら

 

「うう、胃がいてぇ」

ポ村で農家を営むケイヒさん。

 

不安症なところがあるからか、彼は胃を痛めてしまうことが多いようです。なのですが、ケイヒさんは薬を飲むのが大の苦手。

関連記事:花粉症の季節

 

「最近、飯もあんま食ってないなぁ。このままだと冷蔵庫のもやし、腐っちゃうだろうなぁ。だからって捨てるのは、いやだなぁ。仕方ない、炒めてたべるか」

 

・・・。

 

「いや、違う。痛くない、痛くない。気のせい気のせい。もやし捨てるなんて作った人に悪いし」

(もやしは購入品)

”薬飲むかなぁ”

 

「ああ、あの胃薬。飲むといつも喉に違和感を感じるから、飲みたくないんだよなー。やだなー。なんで違和感を感じるんだろう。一緒に飲む時の水の量とか関係してんのかな?」

 

こんな風に薬で困った時は…

そうです、あの先生に相談しましょう。

 

「マメチュー先生、薬はどれ位の量の水で飲めば良いですか?」

マメチュー先生は、薬が苦手なケイヒさんが困っている時には、こうして訪問してくれることがあります。

 

”喉に薬が貼り付く”それだけで薬を飲むのがイヤになるケイヒさん。

 

「それはお水の量が少ないから起きる事です。薬が食道に貼り付くと、炎症を起こす事もあるんですよ」

「いい?炎症!?やっぱ薬飲むの嫌なんですけど…じゃあ、薬飲むの忘れてて水が無い時は、無理矢理飲んじゃいけないって事ですか?」

 

「水無しで飲むと薬の効き目が遅くなったり、低下する事があります」

「それって、なんでなんですか?」

 

「薬が分解されにくくなるんです。水と一緒に飲むことで胃の中で分解され吸収されるんです」

「そうなんだ~」

 

「なので薬を服用する際はコップ一杯位(200㏄程)の量のお水は摂取して下さいね」

「はい。了解です!いつもわざわざありがとうございます」

「おなか、お大事にしてくださいね」

「はい」

 

話を聞いてもらったおかげで安心し、少しおなかが減ってきたケイヒさん。

「痛みで長く苦しむよりは、こうして薬を服用する方がやっぱり楽だなぁ

 

頭でも身体でも、一応は分かっているケイヒさん。

次は悩まず、ササっと薬を飲めるようになるといいですね。