マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

猫と赤ちゃん その1


今日も今日とて、会えばにらみ合うにゃこさんとどろちゃん。

このままではヒップアタックの試合が始まりそうです。

「!!!」

「にゃにゃ?」
「にゃぶ?」


風に乗ってミルクの美味しそうな匂いがします。
とっても惹かれるいい香り。

なのですが…


「にゃこさんは、これからどろちゃんと決闘なのにゃ」
「にゃぶっ」



ご飯より決闘!
男の子ですもの。

・・・。

…決闘…
いや、やっぱりごはん! 



ねこさんたちは決闘の前にこの匂いを確認。


ミルクの匂いがする方に走っていきます。

てんてん、ててててっ

「にゃたにゃた」

ころころ、とととっ

「にゃぶにゃぶ」


ミルクの匂いはどこからするのでしょう。

ねこさんたちが匂いのもとを辿って行ったら…

なんと!


赤ちゃんが草むらに落ちていました。

「にゃぶ?」
「にゃ!にゃこさん、これ知ってるにゃ」
「ぶぶ?」
「あれは赤ちゃんというやつにゃ。ココアちゃんにゃ」


そう。
この子は、ポ村で暮らす赤ちゃん、ココアちゃんでした。


どうやら迷子のようです。
でも赤ちゃんは状況をよく分かっておらず、辺りをきょろきょろしています。

ミルクの匂いは、どうやら赤ちゃんから漂ってきているみたい。

ふわふわして柔らかそうで、甘いミルクの匂いがしてとっても可愛い。


ねこさんたち、ふんふん赤ちゃんの匂いを嗅ぎたくなる。

ちょっと触れてみたくなる。

赤ちゃんのほっぺ

その途端、びっくりしたのか赤ちゃんは泣いてしまいました。


「ああぁぁぁ~~~~~~!!!」


しかもとっても大きな泣き声。

赤ちゃんはママに存在を気付いてもらうため、こうしてとっても大きな声で泣くのです。


「にゃきゃっ!?」
「にゃぶぅ…」


ねこさんたちは、大きな声がすごく苦手。

赤ちゃんが泣き出したりしたら、どうしていいのか分かりません。

「にゃわわわわ」

何が起こったのかホントに何にも分からないにゃこさんは、おどおどしています。

そして、どろちゃんは静かに固まっています。

「ぶ」

とりあえず、赤ちゃんが泣き止むのを待っているみたいです。

赤ちゃんが泣いている間、ねこさんたちは少しだけ離れた所で、ジッと赤ちゃんを見守っていました。

やなこと、しちゃったにゃ?

「ああぁぁ~~~~!!」
「にゃわわわ」
「ああぁ~~!」
「にゃわ〜」
「あ~~」

「にゃああ、どしたらいいのにゃぁ」

続きます