マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

お月見用のおだんご

「こんにゃちは」


「にゃこさん、こんにちは」



「お月見のおだんご、作れますきゃ?」


「おだんご…作れますよ」



パティスリーマルズにやってきたにゃこさん。

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そんなにゃこさんにパティシエのマルズさんは、お月見用のお団子を作ってもらうよう頼まれました。



にゃこさんには、洋菓子屋さんと和菓子屋さんの違いがよく分からなかったようです。



しかしそんなにゃこさんのために、今回は特別にお月見用のお団子を作ってあげることにしました。


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そのおだんご作りをアシスタントのりーちゃんと、どんぐりさんも一緒にお手伝い。



「ねこ森町でお月見するんだって」


「ねこさんたちがおだんご食べるの?かわいいね」




りーちゃんと、どんぐりさんはおしゃべりをしながら、マルズさんが作ってくれたお団子に色々な種類の餡を詰めていきます。



「あんこにずんだ♪」


「ごまあんに、カスタードクリーム♪」


「それからピンク色の可愛い苺のクリームっ♫」



様々な餡をお団子詰める。

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ねこさんたちが食べられるように風味だけですが、企業秘密の味付けでいろんな味を楽しめます。



「餡を入れすぎちゃった」



「ねこさんたち食べづらいよね」



「一個くらい変わり種を入れてみる?」



「お刺身入れてあげようか?それとも鶏肉?」



その会話を聞いていたマルズさん。



「焼き目をつけて、お醤油を塗ったお団子の中にツナマヨネーズを入れたら案外美味しいかもしれないですよ」



「ツナマヨですか?良いですね」


「それにしよう」


「ふんふ〜ん」


「次はどれ入れよう」


「なんだか楽しいね」




楽しすぎて作りすぎてしまう、りーちゃんとどんぐりさん。


「どうしようこれ」


「こんなにあったら困るかな?」


それでもきっとにゃこさんは、一生懸命作ってくれたお団子を見て喜んでくれるでしょう。