マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ポ村に出来たコーヒーショップ その1

「にゃばば~ば~ば、にゃばば~ばばば~♪」

違いが分かる、ねこのにゃこさん。



「このほうじゅんな味わい…
これは!銀のスプーンにゃ!」



「にゃこちゃん、ちょっと静かにして」



「にゃむ?」



「そういうの、今あたしがやりたいから」

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コーヒーの味が分かる大人USA。


村はずれに新しいお店が出店しました。



USAさんが大好きなコーヒー専門店です。

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USAさんは早速まゆさんとにゃこさんを誘って、お店にやって来ました。



「クンクンクンクン…
はぁ~…クンクンクンッ」




「盗んだ大量のパンツの匂いを、嬉しそうに嗅ぐ変質者…」



「ちょっとぉ!失礼過ぎない?

コーヒーの匂いを嗅いでたんでしょうがぁ!

ホントいい香り~」



「……」



コーヒー変態のUSAさんは、コーヒーの香りを楽しみ、幸せそうにコーヒーの味を楽しんでいます。




「う~~んっ。
切れのある酸味にビターな苦み。
その中に感じるほのかな甘み」



「なにモゴモゴ言ってんの?
うるさいんだけど?」

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「…子供舌だからって、八つ当たりして」



そう、まゆさんは子供舌。


コーヒー等、苦い飲み物は苦手です。



ビールも苦手。


お茶も渋いので、好んでは飲みません。



ピーマンも生では食べられない。


天ぷらにしてあれば、食べられます。



好きな食べ物はハンバーグです。



どうやらこのコーヒー専門店には、USAさんに強引に連れて来られたようです。



「コーヒー豆も買って、家でも飲むんでしょ?

早く買って帰ろうぜ~」



「もうっ!ゆっくりコーヒー飲みたいのっ。

まゆちゃんは、コーヒー牛乳でも飲んでいてよ」



「ぬ!」



「うふぅ~…
香りが鼻を通り抜けて…

ホント最高!
これぞ至福の時間ってやつだわね」



「ふん!ばかにしてさ。

コーヒー牛乳は美味しいけどさ」



まゆさんは甘いコーヒー牛乳なら飲めます。



コーヒーゼリーも甘くしてあればまぁ、食べられます。



ホントはコーヒー牛乳等メニューには無いのですが、今回は特別に作って頂きました。

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まゆさんもこういう時、たまには思う。



“スマートな大人になりたい”



年を重ねると舌に存在する蕾状の器官“味蕾”が減少するため、味覚が鈍くなり苦味も平気になると言われていますが…



「味蕾のやつめ!
いつ減少していくんだ」



「まゆちゃんこそ、何をモゴモゴ言ってんの?

そうだ、苦いのが苦手ならカフェラテとか、カフェオレとかミルク入りのコーヒーに挑戦してみたら?」



カフェラテにはエスプレッソとミルク、カフェオレにはドリップコーヒーとミルクが入っています。



「う~ん…じゃあせっかく来たから」



「さすがまゆちゃん!挑戦者!」



今回はカフェオレを頂くことにしました。



おそるおそる匂いを嗅ぎ一口。



「やっぱり苦い…」



「あー!二杯目のコーヒーも美味しい!

こっちは甘さと苦味のバランスが丁度良い。

味わいもフルーティーね」



「いや飲ませたんだから、人の訴え聞けよ。

話しを聞く前に自分の世界に浸るな」


次回へ続きます