スギによる花粉症の方。
春の頃は大変でしたね。
スギの花粉症の人が花粉に悩まされるのは、だいたい5月くらいまでです。
…なんですが…
「くしゅんっ」
ケイヒさんは通年性アレルギー性鼻炎なので花粉の飛散が治まっても、鼻がつらいのはずっと続きます。
ケイヒさんは花粉だけではなく、ダニのアレルギーもあります。
なのでダニが大嫌い!
「こないだテレビ見た、粉の中に住んでいるダニの話…
気持ち悪かったなぁ」
家で作ったお好み焼きを食べていたときに、経口ダニアナフィラキシーを起こした人の話を、テレビで見たというケイヒさん。
経口ダニアナフィラキシーはお好み焼きや、ホットケーキとかの粉に混じっているダニによって起こります。
お好み焼き粉等を開封してから時間が経つと、ダニがひょこひょことその中に引っ越してくるという。
そのためダニアレルギーの人は、家にある粉ものを摂取する時には注意が必要です。
「ダニってマジで迷惑な存在…」
命あるもの、生きとし生けるものを愛する心など、自分にはないのだと自覚する。
“世界からダニが消えたなら”
そんなことを考えてみる。
「この世にいらない存在なんてないんだよ」
そんなことを言う人がいる。
けれど、それはホントなのかい?
ホントにそうなのかい?
もしそんな話を聞いたら、てんまさんやマメチュー先生は“ホントにいませんよ”と、優しく言うのでしょうね…
“ダニの全てが人間に害を与えることばかり、考えているわけではないんですよ“
ほとんどのダニは森の中で暮らし、せっせと落ち葉や死骸を分解して静かに生活しています。
そしてダニが実際人間に害を与えていようが、全ての生物が人間のためだけにこの世に誕生するわけではないのです。
ダニを憎むのは人間の驕り?
でも…だって…
顔ダニとかって一体何なの?
マダニにいたっては、殺人鬼じゃないか!
個人的に嫌うくらいは、いいじゃないかさ。
好き嫌いは誰にだって、あるんだからさー!
花粉の時期以外もダニのせいで、ケイヒさんの鼻は年がら年中全滅しています。
農業を生業としているので基本、植物は好きですがスギ花粉だけは嫌。
ダニ同様、嫌!
これまで鼻が出ているのが、当たり前の人生を送ってきました。
家でくつろいでいると、いつの間にか鼻の中が濡れていたりします。
「キレイな緑だなぁ」
ケイヒさんが眺めているのは、カラテア・インシグネという植物です。
緑のものを見ていると、心が落ち着きます。
カラテア・インシグネはケイヒさんが、大切にしている観葉植物。
「あっ、下葉が傷んで黄色になってきてる」
発見次第、傷んだ葉っぱは、適宜切り取ります。
この観葉植物にとっての害虫は、ハダニというダニの仲間。
肉眼では見つけにくいほど小さいですが、年中発生します。
このハダニに取り憑かれてしまうと、美しい緑の葉っぱが白っぽくなってしまう。
さらには生育も悪くなるし、枯れてしまうこともあります。
「ダニの関係者は、やっぱりホント嫌い」
鼻水を出したまま放っておくと気持ち悪いので、しょっちゅう鼻をかんでいます。
おかげでごみ箱は、ティッシュだらけ。
新しくティッシュを出したばかりなのに、すぐに無くなってしまいます。
今の季節はまだいいのですが、冬は乾燥しているので鼻をかみまくっていると、鼻が凄く痛くなってくる。
「鼻が濡れている動物たちは、気持ち悪く無いんだろうか…
馬とかいっつも鼻水垂らしながら、ヘラヘラしているけどさ」
その時…
トゥルルルル~
友人の美容師、ハイエさんから電話が来ました。
“お客さんから、聞いた話なんだけどさ”
「うん?何、急に?」
それは、鬱々としたケイヒさんの気分を変えてくれるお話でした。
次回へ続きます。