「こいつと同じ日本人なのに」
どんどん言葉が通じなくなっているんじゃないか、という恐怖に襲われる…
ケイヒさんはテレビのCMを見ていると、そんな風に思うことがあります。
“この商品にはタウリン、こっちにはインドメタシン、そしてこれにはオルニチン、それからこちらにはフェルビナクが配合されています”
みんなが知っているテイで、CMでは言っています。
「それって健康に対して意識高い系の人以外でも、普通に知っている言葉なわけ?」
“タウリン”が何のことか知ってんの?
学校で習った?
親や友だちとこの単語について、話したことがない。
マメチュー先生は患者にも分かるように、薬のことを分かりやすく説明してくれるのに…
ビジネス用語を会話相手に言われる時も、同じような事を思います。
アサイン、ガバナンス、コミット、マルチタスク…
さも昔から使っていました感を出しながら、会話にビジネス用語を入れてくる奴。
(あれ?今こいつコミットするって言った?)
一瞬よぎる思い。
俺は農家で会社勤めじゃないけど、出荷先(市場・直売所)でのやりとりで、たまにビジネス用語を言われることがある。
「後ほどフィードバック致しますので」
(え?なに?俺、何されるって?)
心の準備をする間もなく、急に聞いたことの無い言葉を盛り込んくる奴…。
このままでは相手の言葉も理解できないけど、自分が使う言葉もやがて古すぎて通じなくなるかもしれない。
でも今はネット社会なので、分からない言葉は一応調べてみます。
知らない言葉が徐々に増えていって、本当に会話が出来なくなったら困りますから…
言葉だけではなく、家電や文化も次々に変化をしていく。
アンテナを張っていないと、どんどん時代に取り残されていく世の中。
でもその発達した家電のおかげで、翻訳機はすでにこの世に存在しています。
ただ…
タウリンって何語?
タウリンの日本語ってあるの?
日本語に訳して言われたとしても、きっと俺はタウリンの日本語自体を知らないと思う。
言葉が通じなくなるかは置いておいて、自身の身体を健康に保つためには“タウリン”ってのは知っておいて損は無い言葉なんだろうなぁ。
とは言え“タウリン”はともかく“アサインする”とかを言うのは、ちょっと恥ずかしい。
「“何コイツ、急にアサインって言いだした”
って絶対思われるし」
今まで知らなかったのに知った途端、昔から知っている風に言葉を使うのは恥ずかしい…
そんなケイヒさんの気持ちは、分からなくもありません。
でも健康用語や医薬品名はそんなに恥ずかしがらず、どんどん取り入れていって下さい。
【タウリン】
重要な働きをするアミノ酸の一種。
あらゆる臓器に存在しています。
稼働しすぎる体内の機能を抑えたり、機能が低下した時には改善させてくれるなど、身体が一定に生理作用の中で働くようコントロールをしてくれてる。
生薬の成分に含まれている等、昔から親しまれてきました。
主に魚介類の多く含まれています。
【インドメタシン】
【フェルビナク】
【ジクロフェナク】
錠剤や坐剤もありますが、貼り薬にこの成分が含まれていることが多いです。
痛みや炎症の元となる物質が、作られてしまうのを抑制してくれます。
フェルビナク、インドメタシン等、成分によって効き方の強さに違いがあります。
【オルニチン】
遊離アミノ酸というアミノ酸の一種。
アミノ酸が不足した時には、たんぱく質を構成する一員となり、増加し過ぎた時には血中に放出され量を調整する。
肝臓の機能を改善してくれます。
シジミに多く含まれ、二日酔いに効くと言われています。