好き嫌いをする子どもの前で、とっても美味しそうに食べてみせると、子どもも一緒に食べたくなるという…
幼稚園生の頃。
ポいもはスヌーピーのおべんと箱に、タコさんウインナーとしょっぱい卵焼きが入った海苔弁を持って、通っていました。
もちろんおべんとには、嫌いなものは入っていません。
でも小学生になったらおべんとではなく“給食”というものを、食べなくてはならないらしい。
当時のポいもさん。
主にご飯とお肉ぐらいしか、食べられませんでした。
トマトが嫌いなのでスパゲッティ類がダメ
ピザやハンバーガー等のパン類もダメ
魚は骨も味も嫌
野菜も食べない
豆腐はオエッとなるくらい嫌い
というか和食はほぼ食べられない
他にもヨーグルト、ゼリー、おせんべい…などなど嫌いなものばかりでした。
そんな子どもに大抵の親が言う言葉。
「好き嫌いするんじゃないのっ!
貧しい国の子供たちは、食べたくても食べられないんだからねっ!」
学校には食べ残しを許さないタイプの教師もいます。
その教師が担任だった頃は、給食を食べ終えるまで、しょっちゅう居残りをさせられていました。
今は食べている時が唯一の幸せなのですが、当時は食に興味が無かったのです。
「好きな食べ物は何?」
毎回聞かれて悩む質問。
「セルフケアが出来ていませんね!」
とポ村の村長に怒られてしまいそうです。
子どもの頃から母が好きで、よく食卓に出ていた有名店のシュウマイがありました。
そこそこの頻度で食卓にのぼるのでシュウマイの味に飽き、あまり食べたくなくなっていました。
そんなある日ふと気になって
「なんでそんなに、このシュウマイが好きなの?」
と母に質問をしてみました。
母が子どもの頃、家族とお墓参りに行くため新幹線に乗ると、毎回このシュウマイを買って貰っていたという。
「それを食べるのが楽しみでね。
でも家族みんなで分けて食べるからちょっとしか、食べさせて貰えなかったの。
だから大人になったら、満足いくまでたくさん食べたいって思ったのよ」
しょっちゅう食べていたため飽き飽きしていたシュウマイが、とっても素敵な食べ物に思えて来ました。
この日を境に、一気にこの有名店のシュウマイが好きになる。
ポいもさんは実はチョコレートも好きでは無かったのですが、同じようなパターンでチョコも好きになりました。
何しろチョコレートに関しては、周囲の女子たち皆が大好き。
右の女も左の女も、どいつもこいつもチョコを欲しがる…そんなイメージ。
「チョコってそんなに素敵な食べ物なの?」
そんな風に思っていたらとっても価値のあるものに思え、いつの間にかチョコレートが好きになっていました。
ひょっとしたら影響、洗脳されやすいのかもしれない…
でも体にいい食べ物なら、子どもに食べさせるために美味しそうに食べてみせるのは、とってもいいことだと思います。
病院に行かなくてもいい体。
薬を飲まなくてもいい体を普通のお食事で、手に入れられるのが一番良いですからね。
たまには素直につられてみましょう。