セルフケアのために体幹を鍛えている方は、老若男女問わず多いでしょう。
ポ村でもセルフメディケーションを推奨している村長の影響で、体を動かしている住民は多いみたいです。
そんなポ村をUSAさんが颯爽と歩いています。
1年ほど履いているお気に入りの靴を履いて、何だかおすまし顔で歩いています。
「やだ、なに…?」
USAさんのお気に入りの靴の底がパコンと、剥がれてしまいました…
「ねぇねぇっ!まゆちゃん!
あたしまだこの靴、一年くらいしか履いてないのよ」
「それはお気の毒さま…」
「そういえばあたし、靴ってよく壊すのよね」
「ふうん。
アウトレットのお手頃価格の靴を買ったときは、壊れたこともあるけど…」
「もうっ。
靴が壊れた時って、なんでこんなに恥ずかしいの?
はとバスツアーで泊まった宿で、浴場と間違えて裸で外に出ちゃった時と同じくらい恥ずかしい。
そのとき同じはとバスツアーのお客さんのおっちゃんと目が合っちゃってさ…
ん~もうっ、それと同じくらい恥ずかしい!
次の日も一緒にツアー回らなきゃいけなくって、ホントも~さぁ。
ねぇ、まゆちゃんっ!」
「へぇへぇ。
でも靴壊した時も、USAったら気取って歩いてたんだろうなぁ」
「そうよっ。
気取って歩いてたのよ。
だからこそ恥ずかしいのよぉっ!
なのに壊れた靴底が必要以上にパコンパコンと音を立てて、付いてくるんだもの」
USAさんは憎々しげに靴底を見つめています。
「なんかこの靴底。
踵の部分がやけに減ってる…」
「体、歪んでんじゃないの?」
「ひょっとしたら、それが靴が劣化しやすい原因なのかしら?」
「ちょっと体、鍛えてみたら?」
「うん。そうしてみる」
USAさん、体幹トレーニングをはじめる事にしました。
「ねぇまゆちゃん。
あたし靴底の踵部分減らなくなってきた。
実感無いけど、トレーニングの効果出てるのかな?」
「そらよかった。
トレーニングする甲斐あったじゃん」
USAさんの靴は、壊れる運命のようです。
単純に安物なのが原因かしら…?