マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

七草がゆ その4

前回のお話
1月7日。
今日は七草を摘みにポ村を散策。


ようやく見つけた
残るホトケノザとセリ。


トビー君のお陰で七草全部
手に入れた七草摘みご一行。


しかし全ての七草を手に入れた直後
トビー君は水たまりの上で転んでしまい
手にしていたホトケノザとセリを
潰してダメにしてしまいました。


悲しそうにしているトビー君を見て
先に泣き出してしまったにゃこさん。


「にゃきゃきゃきゃきゃぁー」


「ごめんね…にゃこ…」





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泥だらけになってしまったトビー君。


冬至は過ぎていますが
汚れを落とすため
ゆず湯に入浴中。


怪我の方は特に
無かったみたいです。


マメチュー先生は
“自分がついていたのに”と
トビー君に危険な真似をさせて
しまった事で落ちこんでいました。


しかし一方のトビー君は
もうすっかり元気!


引きずるタイプではありません。


その様子を見てマメチュー先生も
少し安心。


同じく泥だらけに
なってしまっていた
にゃこさんですが
お風呂が苦手なのでタオルで
きれいにして貰うだけにしました。


泥だらけのトビー君とにゃこさんを
抱えてきたケイヒさんも
泥だらけになってしまったので
着替えさせて貰いました。


ケイヒさんもゆず湯に入りたい所ですが
浅いので足湯になってしまっています。


そんなケイヒさんの隣ににゃこさんが
もこっと座ってくる。


「代わりににゃこさんが
あっためたげるにゃ」


「優しいじゃん」


「にゃ!」



「いい香り~」
 

トビー君はゆず湯の中で
気持ち良さそうです。


ゆず湯には身体を温め
疲労を回復する効果があります。


ゆずの香りには
リラックス効果も…



七草がゆ作りのお手伝いを
出来ないひとたちは
こうしてあったまりながら
お粥の完成を待っています。



さざんかの咲いた道で
暖まっているのはたき火…
ではなく火鉢です。

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にゃこさんは暖まりたくて
火鉢に近付きすぎてしまいます。


ねこさんにはヤケドという
概念はないのでしょうか?


「はい、にゃこさん

一足先に出来ましたよ」


「にゃ!」


ねこさん用の鶏の出汁のきいた
温かいおかゆが出来たようです。


「みなさん用にはホトケノザとセリの
代わりにネギと三つ葉を
入れるんですが大丈夫ですか?」


「ほんとに他の草を入れてもいいんだ?」


トビー君が元気になった
理由の一つ。


春の七草にこだわらなくても
大丈夫だと言うお話。


七草がゆのルーツは七種粥
と言うそうです。


七種であれば春の七草に
こだわらなくても良いとのこと。


「思ったより美味そう…」


初めて七草がゆを食べる
ケイヒさんはボソッと失礼な事を
呟いています。



今回の七草がゆはすでに炊いてある
ご飯を入れた雑炊風のおかゆです。


より食べやすいように
溶き卵も入っています。


トロリとした柔らかいおかゆです。


お米が柔らかくなったら
細かく刻んだ七草を入れます。


そして七草に火が通ったら塩で
味をととのえてから頂きます。


お好みで刻み海苔を添えます。



「トビー君
美味シイデスカ?」

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「うん!」


「ソレハ良カッタデス」


「ねぇ少し麺つゆ入れてもいい?」


「エ?」 


「俺ポン酢入れたい」


「エェ?」


美味しいと言っている割には
味をカスタマイズしたがっています。


やはり子どもや若い男性には
物足りないのでしょうか…


「にゃこも入れる!」


「にゃこさんはだめですよ」


「何でにゃ?」


「にゃこはだめぇ~」


「だから何でにゃ」


楽しそうなトビー君。



多少の事があっても
温かいお風呂と美味しいご飯
それがあればこうしてみんな
再び元気になれるのですね。