父が買ってきたひょうたんと観賞用のかぼちゃが、近所に迷惑をかけている…
うちの両親は鉢植えの植物が好きで、たまに購入してきます。
そして庭に植え替えたり、鉢植えのまま育てたりしています。
母はよく庭仕事をし、買ってきた植物たちにお水をあげたり、肥料をあげたりして可愛がっています。
ガサツに庭を歩き回って牡丹を踏み付け、ショックを受けていたこともありましたが、生き物は嫌いの母は、植物に関しては好きなようです。
問題は父。
生き物が好きで、植物が好きで、テレビゲームも好きで、本も好きで、音楽も麻雀も釣りもゴルフも落語も大福も色々好きで…
そんな色々なものが好きな父は、思い付きで突然何やら買ってくることがあります。
topsのチョコレートケーキや、ビックコミックオリジナル(父の愛読書)でいつもねこさんの表紙を描いている方の、ねこさんのトレーナーや、クッキングパパのコミックス等を買ってきては与えてくれる。
こんな風に、物や食べ物はまだいいのです。
ただし生き物や植物を、思いつきで買ってくるのだけは困ります。
突然買ってきた生き物はグッピー等の、小さな観賞魚。
小さいけれど、大事な命。
粗末にしてはいけません!
たまに水槽の水を入れ替えたりしている父ですが、グッピーを眺めたりして大事にしている、そんな様子はうかがえない。
「ちゃんと面倒をみれないなら、買ってきてはダメだよ!」
父にそうお説教をしたことがあります。
それなのにある日父が買ってきたのは、冒頭にあった“ひょうたんと観賞用のかぼちゃ”
確かにひょうたんもかぼちゃも見てる分には可愛いし、好きです。
そしてひょうたんというのは縁起が良いらしく、子どもの頃、祖母がひょうたんの御守りをやたらくれました。
ひょうたんが3つ揃えば三瓢箪。
三拍子揃って縁起が良いとされています。
6つひょうたんが揃った六瓢箪は無病息災。
健康で長生きが出来るよ、とされているそうです。
セルフメディケーションを推奨しているポ村の村長も、御守りにしています。
そんな縁起物だというのに、父は母に怒られる。
「誰が育てるの?!」
きちんと育てられるわけないと、最初から母に決めつけられた父は、秒でお説教をされる。
父は怒られたというのに案の定、伸びていく蔓のために支柱も何もせずほったらかし…
「おいっ」
結果これ…
近くにある開かずの門や、電柱をせっせとよじ登っていくひょうたんやかぼちゃの蔓たち。
お隣さんや通行人の迷惑になるほど、元気に育つ。
母に「どうすんのよ!」と父、再び怒られる。
まぁ、仕方が無いですね。
人に迷惑をかければ、人というのは怒られるのです。
庭を荒らすほど盛大に伸びていったひょうたんとかぼちゃは、果たして実を付けるのでしょうか…
迷惑をかけたのだから、その分実りある果実を…
蔓を観賞するために、父も育てていたわけではないでしょうし。
育てるなら、やっぱり大事なのは果実です。
でもひょうたんとかぼちゃの面倒をみてあげなかった、罰当たりな父。
一つも実らなくても、文句が言える立場にはありません。
でも蔓が育った分、果実も豊作になるのかも?
次回へ続きます