マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ねこ森町のニャロウィンパーティー その2

前回の続き
ハロウィン当日の朝、ねこ森町からダイちゃんが差し入れを届けに来てくれました。

そんなダイちゃんや、いつもお世話になっているねこ森町の方たちにお礼がしたい。

にゃこさんはまゆさんに頼まれ、ダイちゃんと一緒にニャロウィンパーティーをしているみんなに、かぼちゃプリンを届けに行くことにしました。


「ところでまゆちゃん、ニャロウィンって何にゃ?」



ハロウィンになど参加したことの無いにゃこさんは、ニャロウィンがなんなのかよく分かっていませんでした。



「ハロウィンが何か?
あたしもてんまに聞いた話だけど…
知ってる?
ケルト人の一年の終わりは10月31日なんだって」


「けるとじん?知ってるにゃ」

(ケット・シーと聞き間違えています)

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「ああ、そう…」


ハロウィンというのは“秋の収穫を祝って、そんで悪い霊も追い払うよ”的なお祭りです。


時代が流れていくと共に、そのお祭りとキリスト教が混ざって現在のような形のハロウィンになりました。


「って分かる?」


「にゃむ?」


「あとジャック・オー・ランタンの伝説とかもぐっちゃりと混ざってる」


「にゃほ?」


「生前色々悪さをしたっていう、酒飲みジャックの話」



ハロウィンの夜はポ村の黄昏時のように、この世とあの世の境が無くなってしまうそうです。

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そのためここぞとばかりに、この世に忍び込んできた霊たちは人間に取り憑くため、ハロウィンの夜をウロつきまわります。


「そうそう、黒猫を連れた魔女もくるらしいよ」

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「にゃひ…」

そうやってウロつく霊たちにあの世ヘ連れ去られないよう、ハロウィンの夜は魔除けのために焚き火をしたり仮装をしたりする。


悪霊たちの仲間だと思わせるため、お化けの仮装をしてハロウィンの夜をやり過ごすのです。


そうすることで、あの世に連れていかれそうになるのを防ぐ事が出来ます。



「ウロつく…悪霊?」


にゃこさんはポ村のカゲや悪しきものを、思い出してしまいました。

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前ににゃこさんは、泥団子をぶつけられて泣かされた事があるのです。



「こわいにゃさー!
今日はお外行きたくないにゃさー!」


「どしたの?大人のねこさん」



「にゃって焚き火もしてにゃいし、仮装もしてにゃいにゃ。
連れてかれちゃうにゃよ!
にゃこさんも、まゆちゃんも、ダイちゃんもっ」


「仮装はね、今ねこ森町で流行っているのがあるんだよ。でも今は持ってないから…」


ダイちゃんはぐずるにゃこさんに、押し入れをすすめてきました。


「これで、行く?」

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不思議なお話ですが押し入れの中と、ねこ森町は繋がっているのです。


ねこさんのみ押し入れから瞬時にねこ森町に、行くことが出来ます。



「そうだよ!押し入れから行けばいいじゃん。

夕暮れまでに行かなきゃいけないって言ってんの
に、ベラベラ長話しちゃったし。

でもてんまから貰ったマスクならあるけど…
いる?」


「いるにゃっ!仮装すんにゃ!」

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「なんにゃの、これっ!?」


「ガチャでそういう、シャクレたアニマルたちの奴、あるよね」


「こんなんいやにゃ!
ねこ森町行くのに笑われちゃうにゃ!
にゃこさん笑われちゃうのはいやにゃ!」


「そうなの?

にゃこが笑われるのが嫌だったなんて、知らなかったから…」


「何でにゃっ!」


「そういうのは言っといてくんないと。
まゆさんそういうの1番分かんないから…」


「何でにゃっ!」



「まぁ、じゃ~ほらこれ」


「何にゃよ…」


「ジャック・オー・ランタン。
ランタンを持つ男って意味だったかな?」

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悪霊たちを追い返す魔除けのために、ジャック・オー・ランタンを家の戸口に飾ります。


この黄色いかぼちゃが、いわゆるパンプキンです。


「ホントはカブで作られてたらしいんだけどね、アメリカでこの儀式が知れ渡った時に、かぼちゃになったんだって」



ジャックが持つ提灯を、ジャック・オー・ランタンといいます。


「ジャックってのは、さっき言った酒飲みジャックの事ね」


生前のジャックは、酒ばかり飲んで悪さをしながら暮らしていた男。


悪魔と約束を交わしたために、天国にも地獄にも行けなくなってしまったジャック。


そんな自業自得なジャックのために、悪魔がくれたのがこのランタンです。


それを手に、ジャックはあの世とこの世をさまよい歩き続けているそうです。



「このランタンは魔除けにもなるし、道に迷った迷子のねこさんの道案内もしてくれると思うよ」

次回へ続きます