この間、初めてお会いしたまゆさん。
猫さんを可愛がる優しい女性。
マメクスリカフェの皆さんにとてもよくして頂いているので、まゆさんとも楽しくお仕事が出来たら良いな、そんな風に思っています。
でも初対面の時…
情けなくも一緒にいたまゆさんの猫が怖くて、怯えながらマメチュー先生の後ろに逃げ隠れたボク。
失礼な事をしてしまいました。
きっとまゆさんに、悲しい思いをさせてしまったと思います。
このままではきっとボクが、職場の雰囲気を壊してしまう。
しかもあの猫は患者さんたち、みんなに愛されているようでした。
ボクが一人でバカみたいに怯えている。
でもやはり怖いのです。
あの目。猫の目。
不思議な雰囲気と怖さがあります。
(でもどうしたらいいんだろう…
出来れば苦手意識を無くしたいな)
パゴロウさんは、マメチュー先生に相談してみる事にしました。
「そうですね、困りましたね。
ただ人には誰にでも、苦手なものがあるものです。
そんなに気にしすぎないようにして下さいね。
それに今はにゃこさんに馴れていなくて、苦手意識が出てしまうかもしれませんが、にゃこさんはとてもお優しく穏やかな猫さんです」
「なのでそんなに意気込まくても、いずれ仲良くなれると思いますよ」
「そ…そうでしょうか…」
「はい、そうです。本当ですよ?
にゃこさんとは絶対仲良くなれます!」
「はぁ…はい」
“気にしないで下さい”
そう言って貰っても、どうしても気になってしまうものです。
それでもマメチュー先生にハッキリ言い切って貰えると、何故か気にしなくていいんだって思える。
ボクは、あの猫さんといずれ仲良くなれるんだ…
そう思えて来ます。
「パゴロウさんは、猫さんの見た目が怖いということでしたね?」
「そうなんです!特に目つきが!」
「では猫さんを見慣れる事から始めましょうか?
可愛い子ネコさん等の、お写真や動画を見てみるとか」
「見た目から馴れる。可愛いものを見て…
あの、マメチュー先生これ…猫の…?」
「ああ、これですか?
私が作った猫さんのぬいぐるみです。
にゃこさんにあげた、ぬいぐるみの試作品」
「この子、可愛いです。とても!」
「本当ですか?下手くそでお恥ずかしい。
そんなぬいぐるみで良ければ、パゴロウさん貰って頂けますか?」
「いいんですか?」
「にゃこさんのぬいぐるみが猫の男の子で、パゴロウさんのぬいぐるみが猫の女の子です」
「ありがとうございます」
実際の猫とは全然違う、可愛らしい猫のぬいぐるみ。
それでも自分の身の回りに猫のグッズを置くなんて、初めてなので少しだけ猫を身近に感じます。
本日のお仕事終了後、さっそくキティ子さんを連れて帰宅しました。
キティ子さんとサササン。
お部屋の中が女の子ばかりになって、とっても華やかになりました。
猫への苦手意識を無くすため、今日から疑似猫さんとの暮らしが始まります。