マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

苦手を克服

この間、初めてお会いしたまゆさん。

猫さんを可愛がる優しい女性。


マメクスリカフェの皆さんにとてもよくして頂いているので、まゆさんとも楽しくお仕事が出来たら良いな、そんな風に思っています。

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でも初対面の時…


情けなくも一緒にいたまゆさんの猫が怖くて、怯えながらマメチュー先生の後ろに逃げ隠れたボク。

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失礼な事をしてしまいました。

きっとまゆさんに、悲しい思いをさせてしまったと思います。


このままではきっとボクが、職場の雰囲気を壊してしまう。


しかもあの猫は患者さんたち、みんなに愛されているようでした。


ボクが一人でバカみたいに怯えている。


でもやはり怖いのです。


あの目。猫の目。
不思議な雰囲気と怖さがあります。

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(でもどうしたらいいんだろう…
出来れば苦手意識を無くしたいな)


パゴロウさんは、マメチュー先生に相談してみる事にしました。

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「そうですね、困りましたね。
ただ人には誰にでも、苦手なものがあるものです。
そんなに気にしすぎないようにして下さいね。

それに今はにゃこさんに馴れていなくて、苦手意識が出てしまうかもしれませんが、にゃこさんはとてもお優しく穏やかな猫さんです」

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「なのでそんなに意気込まくても、いずれ仲良くなれると思いますよ」


「そ…そうでしょうか…」


「はい、そうです。本当ですよ?
にゃこさんとは絶対仲良くなれます!」


「はぁ…はい」



“気にしないで下さい”


そう言って貰っても、どうしても気になってしまうものです。 


それでもマメチュー先生にハッキリ言い切って貰えると、何故か気にしなくていいんだって思える。

ボクは、あの猫さんといずれ仲良くなれるんだ…

そう思えて来ます。
 


「パゴロウさんは、猫さんの見た目が怖いということでしたね?」

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「そうなんです!特に目つきが!」


「では猫さんを見慣れる事から始めましょうか?
可愛い子ネコさん等の、お写真や動画を見てみるとか」

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「見た目から馴れる。可愛いものを見て…
あの、マメチュー先生これ…猫の…?」

「ああ、これですか?
私が作った猫さんのぬいぐるみです。

にゃこさんにあげた、ぬいぐるみの試作品」

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「この子、可愛いです。とても!」


「本当ですか?下手くそでお恥ずかしい。
そんなぬいぐるみで良ければ、パゴロウさん貰って頂けますか?」


「いいんですか?」


「にゃこさんのぬいぐるみが猫の男の子で、パゴロウさんのぬいぐるみが猫の女の子です」

「ありがとうございます」


実際の猫とは全然違う、可愛らしい猫のぬいぐるみ。


それでも自分の身の回りに猫のグッズを置くなんて、初めてなので少しだけ猫を身近に感じます。


本日のお仕事終了後、さっそくキティ子さんを連れて帰宅しました。

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キティ子さんとサササン。

お部屋の中が女の子ばかりになって、とっても華やかになりました。


猫への苦手意識を無くすため、今日から疑似猫さんとの暮らしが始まります。