マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ねこねこ会議

穏やかな風が吹く、のんびりとした田舎感漂うねこ森町。


O様にねこねこ会議への、参加許可を頂いたにゃこさん。



ねこ森町へ来た本来の目的は、ねこねこ会議に参加して新規参入した子どものねこさん、ジルちゃんとシェイちゃんの指導係に任命して貰う事なのです。



なのですが、ねこねこ会議の前に今度はダイちゃんに猫屋さんに連れてきて貰いました。

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にゃこさん、丁度O様とおもちゃで遊び狂い、お腹がペッコペコ。


猫屋さんはお野菜を使った、オーガニックレストランです。


100%木で出来たお店の猫屋さん。
ねこさんたちでお店を建てたそうです。


ねこの大河くん、葉月くん、秋月くんが建てたとのこと。


「すごいねこさんにゃす!」

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猫屋の店員さんの、海ちゃんとくまねこちゃんが注文を取りに来てくれました。


【ねこさん用メニュー】
・だいこんちゅ~る
・きゅうりちゅ~る
・とまとちゅ~る


「チキン風味にしますか?マウス風味にしますか?」


「にゃこさんはお腹が減っているにゃすから、両方くだたい」


「かしこまり、まりた」


にゃこさん、そんなにたくさん食べられるのでしょうか。




食べられませんでした……




調子にのって食べ過ぎて、途中で胃が痛くなってしまったにゃこさん。


「おなか…痛いにゃぁ…」


お腹が痛くてしょぼ~している大人のねこさん。

しまいにはにゃあにゃあと、泣きべそをかきはじめてしまいます。



ねこ森町の皆さんが、心配そうに駆け寄ってくれました。



まゆさんの“にゃこのやつ、迷惑かけるんだろうなぁ”という予想が見事的中。

おめでとうございます!

言ってる場合じゃありません。



大人のにゃこさん、しっかり自分で解決しないと…


「大丈夫にゃ。にゃこさんおくすり持ってるにゃすから」



ポ村の薬剤師、マメチュー先生から頂いた“ねこさんおくすり”


まゆさんに“お腹とか痛くなったら飲むんだよ”と言われて渡して貰っていたのでした。



そんなにゃこさんにねこ森町の皆さんが、おくすりが効くまでゆっくり休むように言ってくれました。



ふわふわのお布団。

ねこさんにとって肌触りの良い、気持ちのいいお布団にくるまれて、にゃこさんはぷーぷーと眠ってしまいました。

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ねこ森町で眠りこけてしまったにゃこさんは、ねこねこ会議に参加している夢を見る。



にゃこさん、初めてのねこねこ会議。

でもこれは夢の中の出来事。


現実のにゃこさんは、寝言をにゃむにゃむ言いながら、体をピクピク動かしています。


その夢の中で強く強く「起きなきゃ!」という思いにかられました。



“ぱちんっ!”



にゃこさんお目覚め。


気づいたときにはねこねこ会議は、既に始まっていました。

にゃこさん、慌てて飛び起きます。


「にゃこさんのこと、起こして欲しかったにゃに!
おなか治ってるにゃに!
会議に参加したかったにゃに~!」


「じゃあ、一緒にねこねこ会議しましょう」

「にゃ?」



あっさり誘って貰い、会議に途中参加出来ました。

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「では今からを多数決をしますね」


にゃこさんは、指導係を決めるための多数決に参加。


にゃこさん、ご満悦!


多分にゃこさんは、いつの間にかねこねこ会議に参加することが目的になっていたのでしょう。



本当は子どものねこさんの指導係になるために、ねこ森町に来たにゃこさん。

でもにゃこさんが参加した多数決で、無事指導係のねこさんが決定。



そしてにゃこさんは満足したまま、まゆさんが待つポ村へ帰って行きました。


「ダイちゃんバイバイにゃ!
ねこ森町のねこさんたち、バイバイにゃ!」



にゃこさん、再び押し入れダンボールをくぐり、ポ村へご帰還。



「お!にゃこ。おかえり」


突然現れたにゃこさんに、内心驚きつつもまゆさんは温かく迎えてくれました。

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「で?こねこの指導係は誰がなったの?」


「指導係?」
 

「指導係になりたくてねこ森町に行ったんでしょ?」


「?だれに、にゃったか…?
子どもさんたちは可愛かったにゃよ。 
ジルちゃんは眠ってたにゃ」



「…そう。まぁ、いいや。
みんなに迷惑かけなかった?」


「かけなかったにゃよ」


「いい子してたの?」

にゃこさんはにこにこしながら答えます。


「いっつもいい子にゃ」



「そっか、じゃあ良かった」

「んにゃ」


「そろそろご飯にする?」


「にゃこさん、お腹いっぱいにゃ」


「何で?食べてきたの?
お外で勝手にご飯食べちゃダメだって、いつも言ってるでしょっ」


「にゃって…」


「もうっ、当分隣町へ行くの禁止!」


「何でにゃ!まゆちゃん意地悪にゃ!
次はねこ森町一丁目からバスに乗って
ホテルガレに行くんにゃから!
それきゃら、ぽつん湖でお魚釣って。
猫屋さんで、オーガニックマウス刺を食べんにゃからっ!」


「知りません。
はい、じゃあ今日はもういいからねんねして」


「お昼寝いっぱいして眠くないにゃ」


「ちっともいい子じゃ無いんだから!
ってかねこ森町に何しに行ったの?!」


「何にゃさ!」


ねこさんというものは、いつも悪いことをしているつもりは一つもありません。


年はいっちょ前に大人になっていきますが、中身はいつまでも幼い子どもなのです。


という訳で、にゃこさんが指導係に任命されなくて良かった。


ジルちゃんとシェイちゃんは、ねこ森町の皆さんがオタオタしながらも、しっかりと見守っていってくれることでしょう。



★今回も色んなねこさんたちに、許可無く出演協力して頂きました。


出演料も出さずに申し訳ありません。