ボクはどうして、こんなに鈍くさいんだろう。
空回りばっかりしてしまうんだろう。
マイナス思考なんだろう。
心配症で不安症なんだろう…
ボクはどうして…
こんなにストックをしたがるんだろう。
夜眠る前、急に頭をよぎってしまうこと。
「洗剤のストック、あったっけ?」
一度頭に浮かぶと、あるかどうか確認するまで、落ち着かなくなってしまいます。
トイレットペーパー・ティッシュ・ハンドソープ等々、ストック出来る場所がある限り、買い置きをせずにはいられません。
薬局にはだいたい、1000種類ほどの薬があります。
有効期限等を管理し、使用したものも出しっぱなしにせず、常に整理整頓。
しかし全てを把握するのは、とても大変です。
調剤台に並べられた医療用医薬品。
薬の木に並べられた、一般用医薬品。
マメクスリカフェは更に、他の調剤薬局よりもっと、薬の種類は多いです。
サプリメント・ハーブ・健康補助食品等、薬品以外も多く取り扱っています。
“ドラッグストアで処方せんも扱っています”みたいな感じのお店に近いと思います。
勿論、扱っている全ての商品を覚えるのは大変ですが、その分色々な患者さんの要望に、応えられるようになっているのです。
とは言えやはりマメクスリカフェに、全ての薬を取り揃えているわけでは無いので、ちょっと不安も感じます。
“患者さんの望むお薬がなかったらどうしよう”
だからと言って、めったに出ない薬をストックしていても、無駄になってしまうだけ。
薬にも使用期限がありますからね。
“無駄にストックし、期限が過ぎたら処分する”
そんな事を繰り返していたら、経営にも関わってしまいます。
(それは分かっているのです)
なので患者さんが要望する薬が無い場合は、取り寄せる必要があるので、少しお待たせしてしまいます。
(申し訳ありません)
そして取り寄せた後で、患者さんにお届けすれば良い。
それでいいのです。
と今は、不安に思う自分に言い聞かせています。
ボクはいつも人から見たら
“気にしなくて良いのに”
みたいな事まで、いちいち気になります。
薬の構造式も“沢山覚えないと“なんてつい思ってしまいます。
それはあのカタチを見るのが好き、というのもあります。
いつでも見られるように、トイレにも貼っちゃいます。
でもマメチュー先生を見ていると、薬剤師として大事な事が“自分はズレているのでは”と感じさせられます。
患者さんたちは、マメチュー先生に会えただけで安心。
「大丈夫」と声を掛けて貰えるだけで、不安感が天に召されていくようです。
構造式を沢山知っている薬剤師なんて、患者さんにとってはどうでも良いこと。
薬は全ての病を、治してくれる訳ではありません。
限界もあります。
でもマメチュー先生に対応して貰った患者さんは、プラセボ効果が存分に発揮され、より薬が効いているように見えます。
その薬の限界を越えて…
一方ボクなんてただ、薬の事を知るのが好きな人。
「いっぱいお勉強して偉いわねー」
………。
これでは、母を喜ばせる為に、お勉強を頑張る子どもさんと変わらないです。
ボクも大人として、薬剤師として、変わっていかないと…
マメチュー先生を見ていると、そう思わされます。