マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ねこが怖い理由

色々経験しつつパゴロウさんは、電話応対がスムーズに出来るようになってきました。


とは言え薬剤師として重要なお仕事“疑義照会”はまだしたことがありません。


処方せんに疑わしい点がある時は、処方せん内容を医師に確認しなければならない

これが疑義照会です。


「お医者さま相手はまた、緊張しちゃうだろうなぁ。
“薬剤についての疑わしい点”なんて単純に、ボクの方に知識が無いだけって可能性もあるし。
それでお電話なんかしちゃったら、もうただ迷惑な奴だもの…」


「!!!」
 
(あれはっ!)

f:id:maricats:20200816135822j:plain

ね、ね、ねこですっ…
ねこがいますっ。


パゴロウさんは猫さんが、大の苦手なのです。

怖さのあまり実際の猫さんより、パゴロウさんの目を通して見てる猫さんは、本来の姿とは少し違うって見えているようです。

f:id:maricats:20200816140936j:plain

ああ…こわい…


ねこは何故忍び足で歩くの?
何を企んでいるの?


昔、知人宅で見かけた一匹のねこ。


お客さんに対しあの“近寄るな面”は何なのでしょう…

f:id:maricats:20200816141722j:plain

こっちも近寄りたくは無いので、距離を置いていると今度は甘えた声で寄ってくる。


そうかと思ったらまた勝手に“ツーン”としていたり、掃除機の音程度で怯えていたり…


気分屋過ぎます。
こういう奴は、人間でもホント苦手です。

f:id:maricats:20200816143317j:plain

でもこの頃はねこに対し、苦手だな…と思う程度でした。


しかし…
ねこが一気に恐怖の対象に、変わる出来事があったのです。


近所にあった、少女と3匹のねこが暮らす家。

f:id:maricats:20200816144010j:plain

ねこがいるからというのもありますが、その家がある道を通るのがとても嫌でした。


でも家に帰宅するにはその道を通るしか無く、いつもなるべくその家の反対側の壁に沿うようにササッと通りすぎていました。


その家の前を通ると…

f:id:maricats:20200816145311j:plain

特に老いたねこが苦手でした。

老いたねこの目。
“何だか気味悪い…”

そして見かける人間は、常に少女のみ。



“あの少女は、一人で住んでいるのでは?”



その事が町の噂となりました。

そして問題となった為、警察が少女宅に聞き取り調査に行った事もあるそうです。


少女が言うには保護者がいるとの事ですが、やはり姿を見かけたことはありませんでした。


再び警察が様子を伺いに行った時…

f:id:maricats:20200816150921j:plain

宿題の途中のような状態のまま、姿を消してしまったそうです。


少女は行方知れずのまま…
一方ねこは4匹になっていました。

f:id:maricats:20200816151445j:plain

そして感じる視線。

f:id:maricats:20200816151620j:plain

その視線には違和感も、感じました。

「あ、あれ?」
“ねこ、3匹に戻ってる”

あの老いた猫がいません。

f:id:maricats:20200816151825j:plain

そして少女の代わりに、見知らぬ老婆がねこたちと暮らすようになっていました。

f:id:maricats:20200818185824j:plain

警察が少女の行方を、その老婆に尋ねても“両親と暮らしている”というのみ。


結局何が何やら分からない結末に。


ただねこに対し、より気味悪く思うようになった出来事ではあります。


少女の代わりに老婆が現れ…
老猫の代わりに若く美しいねこが現れた…


それって。
 
f:id:maricats:20200816152425j:plain

あり得ない事が頭をよぎります。


ねこにはそういう、不可思議な現象が起こりえるのでは…

他の動物に比べ、そういった所がある気がします。



やっぱりそこが、ねこの怖い部分でもあります。