マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ぽんちゃんとポにゃちゃん その16

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草木も眠る丑三つ時。


闇の者が動き出す時間。
 
物の怪たちが行列を作って練り歩く時間。


どこへ行くの?


百鬼夜行ってなんとなく、サザエさんのエンディングをイメージしてしまう。

物の怪の方たちも死人ではないのだから、密にはお気をつけ下さい。




夜遅くになると頭も体もボンヤリしてくるのに、目だけは冴えていたりする。


幼い頃はこんな時間に起きている人がいるなんて、思ってもいませんでした。


家族もとっくに眠りについている時刻。

でもふとした拍子に目を覚ましてしまう。


そんな時はいつもこの世で今、自分だけが起きてもしまっているのでは?
なんて思っていました。


どうしよう、自分だけ起きちゃったよ。

“恐怖” “孤独”


なんか怖い…静かすぎるし…


こういう場面では大抵時計の秒針が、やけに大きな音で聞こえてくる。


夜中のこういう微妙な違いが、昼間の世界とは全く別の世界に来てしまったのでは?という気にさせる。


自分の心臓の音ですら怖い。
怖いと更に心臓の音がうるさくなる。


“他の音が聞きたい”


布団から手だけ伸ばして、ラジオをつけてみる。


初めて聞く深夜ラジオ。

“生?!”


こんな時間に人が起きている!??


そんでもってまるで昼間の世界にいるみたいに、元気に喋ってる!


何だか急に安心したのを覚えています。


“なんだぁ。普通に人、起きてるんだ。
仕事してるんだ”


そんな風に思ったものでした。


その数年後、猫さんたちも起きていると言うことを知りました。


夜中にオモチャとチャッチャチャ動き出す。
それが我が家の猫ぽんちゃん。


「お出かけにゃ」


夜中に父の眠っている部屋の窓から、父を起こしてお出かけ。

ぽんちゃんご帰宅の際も、父を起こして窓を開けさせます。


それが夜中のうちに何度も繰り返されます。

勿論毎日です。 

ホントは自分で窓を開けられるのに、いっつもぽんちゃんの夜遊びにつきあわされる父。


でも直後にイビキかいて寝ているので、たいして負担に思っていなさそう。
良かった!


「夜食のお時間ですにゃ」
今度は母を起こそうとする。


“ちょいちょいぽんちゃん。
母ちゃんは父ちゃんほど、甘やかしてはくれないよ?”


慌ててポいもが、ぽんちゃんのお夜食を用意。


「みんな寝ているから静かにね」

「にゃ?」


ぽんちゃんお腹いっぱい。今度は…



「ぽんちゃんはオモチャハンターにゃっ」


いいから、分かったから、静かにっ!



そんな夜遊び激しめのぽんちゃんとは対象的に、夜は静かに眠る猫じじいのポにゃちゃん。


静か…

じじい、ポにゃちゃん…

寝息…確認…



一応まだ大丈夫でした。

人間と暮らす猫さんにとっては、夜は眠るものですものね。