マメチュー先生の調剤薬局

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ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ぽんちゃんとポにゃちゃん その15

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ぽんちゃんもポにゃちゃん同様、パトロールします。


家の回りをしっかり、パトロールしてくれています。


おかげで実家では、安心して眠れていました。


ある日。
「にゃーにゃーにゃーにゃー!」
気い狂ったようになきわめき、外へ出してくれと訴えてくるぽんちゃん。

「何?どうしたの?」


何だか訳が分からないまま、ぽんちゃんの為に窓を開けてやりました。

すると早速、スタスタと出て行く。


「どこへ行くの?何しに行くの?」


気になったため、思わず跡をつけて行く。


あんなに必死にないていたぽんちゃん。

一体何があるというの?



「えっ??」


家の目の前。
門の所にある階段に、チョンと座っていました。



ぽんちゃん。
そこに行きたいが為に、あんなにギャーギャー騒いでいたの?

パトロールするためだけに?


そして何やら道行く人を、チラチラ眺めていますけど?


ホントは自力で窓を開けられるくせに、甘えっ子して開けてもらう猫のお巡りさん。

パトロールについては、余念がありません。


そこでポいもも、ぽんちゃんと一緒にしばらく階段でパトロールする事に。


すると小さな女の子と、そのおばあさんらしき人が通りがかりました。


「見てーおばあちゃん!
大っきな猫さんがいるー!」

「!!」

「あらー!ホント。おデブな猫さんねー!」


「!!!」

今なんと?!


ちょっとだけぽんちゃんイジられました。


でも優しい口調で話していたので、当の本人は気付いていないみたい。

むしろ褒められていると思ったのか、ニコニコとご機嫌さんの様子。


まぁそれは、どうでもいいんですけど…

 
そんなことより、ポいもさん。
この時初めて知った事実…ある。


「ぽんちゃんが…おデブ?」


“え?だってお医者さまが…”


思い込みとは恐ろしいものですね。


ぽんちゃんが小さい頃、お医者さまに
“この子はあまり大きくならないと思うよ” 
と言われていたので、それを未だに信じてしまっていたのです。


今思えば不思議です。とても。


だってぽんちゃん、体重6キロもあるんですもの。
ポにゃちゃんの倍は、あるんですもの。


なのに
「ぽんちゃんはまだまだ小ちゃいねー」 
なんて言っちゃって…



自分が小さい頃。
両親に“可愛いねぇ。お利口さんだねぇ”
なんて言われて育たなくて良かった!

そんなこと言われて育とうものなら、
幼い頃の記憶をすっかり信じ込んだりして…


恥かく所でした。