ぽんちゃんもポにゃちゃん同様、パトロールします。
家の回りをしっかり、パトロールしてくれています。
おかげで実家では、安心して眠れていました。
ある日。
「にゃーにゃーにゃーにゃー!」
気い狂ったようになきわめき、外へ出してくれと訴えてくるぽんちゃん。
「何?どうしたの?」
何だか訳が分からないまま、ぽんちゃんの為に窓を開けてやりました。
すると早速、スタスタと出て行く。
「どこへ行くの?何しに行くの?」
気になったため、思わず跡をつけて行く。
あんなに必死にないていたぽんちゃん。
一体何があるというの?
「えっ??」
家の目の前。
門の所にある階段に、チョンと座っていました。
ぽんちゃん。
そこに行きたいが為に、あんなにギャーギャー騒いでいたの?
パトロールするためだけに?
そして何やら道行く人を、チラチラ眺めていますけど?
ホントは自力で窓を開けられるくせに、甘えっ子して開けてもらう猫のお巡りさん。
パトロールについては、余念がありません。
そこでポいもも、ぽんちゃんと一緒にしばらく階段でパトロールする事に。
すると小さな女の子と、そのおばあさんらしき人が通りがかりました。
「見てーおばあちゃん!
大っきな猫さんがいるー!」
「!!」
「あらー!ホント。おデブな猫さんねー!」
「!!!」
今なんと?!
ちょっとだけぽんちゃんイジられました。
でも優しい口調で話していたので、当の本人は気付いていないみたい。
むしろ褒められていると思ったのか、ニコニコとご機嫌さんの様子。
まぁそれは、どうでもいいんですけど…
そんなことより、ポいもさん。
この時初めて知った事実…ある。
「ぽんちゃんが…おデブ?」
“え?だってお医者さまが…”
思い込みとは恐ろしいものですね。
ぽんちゃんが小さい頃、お医者さまに
“この子はあまり大きくならないと思うよ”
と言われていたので、それを未だに信じてしまっていたのです。
今思えば不思議です。とても。
だってぽんちゃん、体重6キロもあるんですもの。
ポにゃちゃんの倍は、あるんですもの。
なのに
「ぽんちゃんはまだまだ小ちゃいねー」
なんて言っちゃって…
自分が小さい頃。
両親に“可愛いねぇ。お利口さんだねぇ”
なんて言われて育たなくて良かった!
そんなこと言われて育とうものなら、
幼い頃の記憶をすっかり信じ込んだりして…
恥かく所でした。