マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

ぽんちゃんとポにゃちゃん その12

f:id:maricats:20200724212709j:plain

来る日も来る日も平凡な日々。

“冒険したい!知らない景色を見てみたい!”


たまにはそんな思いを抱く人も、多いのではないでしょうか。


“見たことのない世界に行ってみたいんだっ!”


子供が親の目を盗んで、夏休みの夜明けに小旅行に行く、そんな冒険。


うちのポにゃちゃんもそういうやつ…したかったみたいです。
やっぱり男の子ですから。


洗濯物を干しているポあねの目を盗んで、冒険の旅です。


気付かれないようにそーっと出て行きます。
そこ基本です。


ポにゃちゃんは、見たことのない世界を見ることにまんまと成功。


数十分?位はそのまま、気付かれなかったんじゃないですかね。


その後、ポにゃちゃんがいないことに気付いたポあねは顔面蒼白。


「ポにゃちゃんがいないっっ!」


ポいもの部屋には勿論来ていません。


いつも潜んでいる“クローゼット” “物置部屋の隅”にもいなさそう。


名前呼んでも出てきません。


でも玄関からは出て行くはずが無いから…って事はベランダ?


「洗濯物を干していた時っ」



いましたねー。お隣のベランダに。
まぁるく座ってこちらを見ていますねー。


ちょっと、そこで何してんの?
お隣さんにあなたが、そこにいる事がバレたら恥ずかしいでしょ。


「ねぇママー。ベランダに面白フェイスの猫さんがいるよー。フェイス面白の猫さんがベランダにー!」

そんな会話をお隣さんがしていると思ったら、なんか恥ずかしいです。とっても。


そこでお隣には聞こえないように、小さな声でポにゃちゃんを呼びます。


ポにゃちゃんをおびき寄せるため、オモチャちらつかせます。

「……………………」

こうなったらもう、ポにゃちゃんの好きなシーバをチョロつかせます。


あらゆる方法を駆使して、懇願してまでポにゃちゃんをこちらに戻らせようとします。


最終的には“もうポにゃちゃんなんて興味ないよ”って振りします。



案外これが効きました。


しばらくすると、自分からテコテコ戻ってくるポにゃちゃん。


しかしその後も洗濯物を干すたびにポにゃちゃんは、スーッと現れスーッと出て行く。


一度お隣から。
「お届け物です」
とポにゃちゃんが配達されてきた事がありました。


だから恥ずかしいって。


以来ポにゃちゃんは二度と、外の世界を見られなくなりました。