気のせいだろうか。
誰かに見られている気がする…
あいつ?それともあいつ?
いや、違うっあれは…
セール品を狙う女たちの目。
嫁の掃除が行き届いているか、チェックしている姑の目。
残り1個のおやつを狙う子どもたちの目。
夜中、耳元を飛び回る蚊を殺虫スプレーで仕留めようとする親父の目。
そして…
人間の足元を狙うため、ひっそりと忍び寄る者の妖しく光る目。
「誰だっ!?」
猫さんでした。
「お前かっ!」
一緒に暮らし始めた頃からじじいで、はしゃぎすぎる遊び方をしないポにゃちゃんは置いといて…
ぽんちゃんや、近所に住む猫さんたちは遊ぶのが大好き!
ホントしつこく、人の足元にじゃれついてくる。
気配がしてサッと後ろを振り向くと…
「お前、何ケツ振ってんだ!」
ケツ振る猫ストーカー、いる…
つまんない遊びばっっっかり覚える。
死角に潜んでは隙をついて、飛びかかってくる。
ったくやること猫だね、君たちは。
ほんっと猫。
いつまでも猫…
足の何がそんなに面白いんだ。
動いてないのに捕まえようとする。
突っ立っているだけだっていうのに、捕まえようとする。
それ、狩猟本能満たせてる?
でもね、猫さんたち。
そうやって誰かれ構わず、背後から忍び寄ってはいけませんよ?
若い娘さんに訴えられても知りませんからね!