マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

にゃこさんの冒険

まゆさんは自宅近くの倉庫で、生薬を整理中。


今日は知人のカニさんが、お手伝いに来てくれました。

 

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まゆさんのお仕事中、にゃこさんはお外で待つように言われています。


それなのに、遊んで貰いたくなっちゃったにゃこさん。


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大人のにゃこさん、お外でわがまま言っています。

 

まゆさんに遊んで貰えなくて、とっても寂しい…


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待っていられなくなってしまったにゃこさんは、コソコソと倉庫の中に侵入。


しかしその罰なのか…


お仕事中のカニさんのハサミに、シッポを挟まれてしまいました。

 


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「言うこと聞かない子には、ハサミでチョキの刑ですよ」

 

「にゃまあぁぁ」

 

「はい、もう泣かないの!

大人のにゃこさんになったんでしょ?
じゃあ、そんな大人のにゃこさんにお願いがあります」

 

「んにゃあぁ…」

 

マメチュー先生に頂き物をしたので、そのお礼をしたいまゆさん。

 

一人で時間を持て余し、寂しがっているにゃこさんに、お礼の品を届けて貰う事にしました。

 

「このサンシシをマメチュー先生に届けて貰えますか?」

 

「にゃ?」

 

「良い匂いがするお花、クチナシから作ったお薬だよ。
これをマメチュー先生に届けて欲しいの。
大人のにゃこさん、出来ますか?」

 

「出来ますにゃ!
大人のにゃこさん、出来ますにゃ」

 

「よし。じゃあ、はいっ。
お帽子被って行きましょうね。
危ないからね。」

 

「にゃ?!」

 

「このお帽子はマメチュー先生が、にゃこちゃんの為に作ってくれたの。
可愛いでしょ?
サンシシは、そのお礼です。
しっかり届けて下さいね!」 

 

「にゃ!」

 

「良いお返事!
じゃあにゃこちゃん
いってらっしゃい」

 

「にゃす」


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大人のにゃこさん。

まゆさんにお願いされたお使いを、しっかりやり遂げる為、張り切っちゃっています。

 

「おっつか~い、おっつか~い!
が~んば~るにゃ~♪」

 

ご機嫌さんでお歌を歌いながら、にゃこさんはふとお空を見上げる。


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にゃこさんは、お空に浮かぶ雲をテコテコ追いかけて行きました。

 

「ど~こ、行~くにゃ~」

タタタタッ

 


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にゃこさん、よそ見しながら歩いていた為、羊さんのお尻に体当たりしてしまいました。

 

「にゃこさんのお帽子がいっぱいにゃ」


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美容師のハイエさんが、器用に羊さんの毛をハサミで刈っています。

 

そこにはトビー君のお友だち、ペンネ君もいました。


「ねぇっ、ねぇねぇねぇ。
にゃこってば」

 

「にゃ」

 

「ボクと競争しよ」

 

「にゃ?」

 

「お空を高く飛ぶ競争」

 

ペンネ君たちの周囲には、ハイエさんが刈った羊さんの毛が、たくさん落ちています。

ふわふわふわふわ…

 

「この毛を集めて高く飛ぶの」


ポ村の羊さんの毛は、たくさん集めてしっかり乾かすとフワッと浮き上がるのです。

 

にゃこさんがくる前に、既に羊さんの毛をたくさん集めていたペンネ君。


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「なんにゃか楽しそうにゃ。
にゃこさんも乗っかりたいにゃ!
“きょうそう”するにゃ!!」

 

ペンネ君に手伝って貰って、にゃこさんもいっぱい羊さんの毛を集める。

 

「いっぱい集まったにゃ?」

 

「うん、じゃあ勝負ね!
高く飛べた方が勝ちね」

 

「にゃ!!」


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「ボク勝ったの!」

 

「つまんないにゃ、すっごくつまんないにゃ!」

 

にゃこさんが集めた羊さんの毛は、湿気が抜け切れていなかったのか、残念ながら全然浮かびませんでした。

 

「もうっ!
大人のにゃこさんは、忙しいんにゃ!
子どもさんと遊んでいる暇はないんにゃ!
マメん所にお使いに行く途中なんにゃからっ」

 

ぷんぷんしながらペンネ君たちに別れを告げ、再びにゃこさんはマメチュー先生の所へ向かうことにしました。

 

「あ~あっ!
つまんないことばっかにゃ」

 

にゃこさんがテコテコ歩いていると、周囲から甘い匂いが漂って来ました。

 

クンクンクン

「良い匂いにゃ。
なんの匂い?」

 

「にゃ!」


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花に囲まれていたてんまさんを発見。

 

てんまさんは、花から蜜を採取していました。

甘ーいハチミツと違い、花から直接蜜を採取すると、スッキリ・爽やかな甘さの蜜が採れるのです。

 

「おなか減ったにゃ~。
甘いのちょっと欲しいにゃ~。
にゃこさん欲しいにゃ~」

 

欲しがるにゃこさんですが、甘みが抑えられているとはいえ、猫さんが口にするには、やはりちょっと甘すぎます。

 

「ダメだよ」

 

「何でにゃ?」

 

「ダメなの。ごめんね」

 

「何でにゃ~
てんまちゃん、いじわるにゃ~
にゃこさんおなか減ったにゃ~」

 

にゃーにゃーにゃーにゃー


てんまさんはにゃこさんにぐずられて、困ってしまいました。

 

「う~ん、そうだ! 
にゃこちゃん、ちょっとこっちおいで」

 

「にゃ?」

てんまさんはにゃこさんの手を引いて、歩いて行きます。

 

「どこ行くんにゃ?」


おなかが減っていたにゃこさんですが、てんまさんとのお散歩が楽しくなってきたらしく、すっかり笑顔が戻ってきたようです。


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「USAちゃん」

 

てんまさんはUSAさんに目配せ。

 

「にゃ-こちゃんっ、私と一緒にテレビ見よ-!」

 

「にゃ?テレビ?」

 

USAさんは雷の電気を利用して、テレビを見ていました。


たまにこうして天気が良い日は、お外でテレビ鑑賞をしているようです。

 

ですがにゃこさんにはテレビの面白さが分からないようで、USAさんのお膝に座らせて貰いましたが何だか落ち着きがありません。

 

「んにゃ~…にゃっ!
あれなんにゃ?!」

 

「にゃこちゃん?!
どこ行くの?」

 

にゃこさんは雷雲の方へ、どんどん近寄って行ってしまいました。

 

「ねー、危ないって-
あっ、ちょっとテレビ今良い所っ」

 

「アイツなんにゃ?」


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「そこでなにしてんにゃ?
こっち降りてきてみんにゃっ。
高く飛ぶ勝負にゃかっ?」

 

「ねー、危ないってぇ」

 

「…………」

 

「にゃこちゃーん」

 

「…………」

 

「にゃこちゃん?」

 

「…………」

 

「え?にゃこちゃん大丈夫?」


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「雷でコゲてないよね?
まぁ、あの雷に当たっても強めの静電気くらいのもんだと思うけど」


-次回へ続く-