ポにゃさんお気に入りのホットカーペットで、スヤスヤお昼寝。
でも近くにちょっと気になるものが…。
ポあねが見に行って来たという「ミイラ展~永遠の命を求めて~」で購入したしおり。
「ポにゃさん何にゃか怖いにゃす。遠くへ行きたいにゃ。でもカーペットの上にもいたいんにゃ」
“ミイラとは”
アイスマンのように、特殊な自然環境の元、作られたもの。
死者の復活を祈るため等の理由で、人工的に防腐処理等を施され作られたもの。
…があるそうです。
人工的に作られたミイラは、復活した時の事を考え内臓以外、丁寧に保存されているそうです。
確かにガワ以外は保存出来ている…けど。
復活したご本人は、純粋にお喜びになるのでしょうか。
その方の周囲の人は、どんな姿で復活したとしても「大事な人と再び話すことができる」それだけで嬉しく思うでしょけれど。
とはいえガワが…
ガワが本当に凄まじい。
復活しても、内臓がないから(高貴な方は内臓も保存されているそうですが)ご飯は食べられないよね。
整形したら少し位、生前の頃の姿に戻るのかな。
お風呂は、入る?
一方ガワの原型をとどめているのが剥製。
その剥製が隣の祖母宅にありました。
動物嫌いな母方の一族の家。
決してぽんちゃんの立ち入りが許されない館。
動物嫌いなのに何故、雉の剥製なんかがあったのか…
写真のように決してぽんちゃんは、入れて貰えない祖母宅でしたが、窓を開けていた一瞬の隙をついて入り込み…
そして初めて入ったのにも関わらず、一直線に剥製のある部屋に侵入し、雉を食べてしまいました。
猫さんとは実に無邪気なものです。
ミイラ展に行って来たというポあね。
その昔、修学旅行中に広島で干し首を見たこともあるそうです。
“骨が無く、ガワだけになったコブシ位の大きさのもの”
ポあねから、そんな話を聞かされたポいも。
“こぶしサイズの死体!?”
もの知らずな子供のポいもにとっては、結構衝撃的なお話でした。
“怖いなぁ。本物なんて見たくない…”
本物を見たくないのに何故か、その衝撃的な干し首がどんなものなのか、頭の中でめちゃくちゃ想像をしてしまった記憶があります。
その為か、頭の隅にずっと残っていた干し首の話。
数年後ー
ベッドで寝ていたらいつの間にか、ぽんちゃんも上がり込んで来ていたようです。
そしてポいもに気付かれる事のないまま、可愛いぽんちゃんは、枕の上でおやすみなさいをしたようです。
朝になり目覚めたポいも。
寝ぼけまなこの状態で目に入ったものを見て、声が出ないくらい驚いてしまいました。
「………………………っ!!!!」
何を見て驚いたのかというと…
目を開けた時にボンヤリ見えた、小さなぽんちゃんのお顔。
ホントに寝ぼけていたんでしょうね。
「ほっ干し首!?」
何故っ?干し首がポいもの枕で寝ているーー-??!
ぽんちゃんの小さな頭が、何でなのでしょうね。
突然数年前にポあねから聞いたあの“干し首”に見えたのでした。
頭の隅にある記憶。
本人が気を抜いている時に、突然思い出したりするものなんですね。
腰抜かすほど驚いたポいもですが、声を出さなかったおかげでぽんちゃんを起こさずにすみました。
「よかった、よかった」
大切な人(生き物)の復活を願う気持ちは昔の人達だけでなく、今を生きる人の中にも同じように存在してると思います。
でも自分自身の永遠の命を望む人…
それは、そこまで沢山はいないような気がします。
“世界征服と永遠の命”を望む漫画の中の悪役。
それ位、みんなが長く生きる事に喜びを持てれば良いですよね。