マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

村長マラソン

ポ村人気の画家、トウキさんの世話を焼きたい村長。

 

今日は朝からボンヤリ寛いでいる様子のトウキさん。

慌てて美容師のハイエさんに、予約を入れます。

隙を見て村長は、トウキさんの身の回りをいつも整えています。

 

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仕事中に片手でも食べられるようにと用意したサンドイッチですが、今回は少しでもその場にいて貰うために差し入れることにしました。


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本当はパティスリーマルズのフルーツサンドを差し入れしたかったのですが、売り切れだったので急遽、村長が手作りしました。

 

「お口に合いますでしょうか?」

村長はサンドイッチをいじくるトウキさんを見守りながら、ササッと美容師のハイエさんを迎えに行くことに。


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「14時に予約をした村長です」

 

「あ、お待ち下さい。今行きます」

 

美容院に足を運んでくれないトウキさんのために、ハイエさんは出張美容師をしてくれるのです。

 

「すいません。いつも」

 

「気にしないで下さい。早く行きましょう!」

 

ハイエさんはトウキさんファンなのでいつも協力的。

つい村長も甘えてしまいます。


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ところが、やはりというか…

トウキさんの姿がありません。


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「にゃこさんトウキさんは…

わからないですよね?ああ…
ハイエさんに、ここまで来て頂いたのに」

 

「大丈夫ですよ。いい運動になりました。でも次の予約があるので」

 

「ありがとうございました。本当に申し訳ないです。」

 


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“どうしましょう”

 

今日は初めてマメチュー先生とくまじろ先生にも、頭痛持ちらしいトウキさんの体調をみて貰おうと、予約してしまっていたのです。

 

「村長お待ちしてました。ええと…今日はトウキさんですよね。ポ村の画家さん?」

 

「あの噂の?一回くらい見てみたいね」

 

「それがですね…私のせいでまた見失ってしまいまして」

 

「かくれんぼ?懐かしいですね。くまじろ先生」

 

「そうだねぇ。さて、診察するためにも探しますか」

 

「ありがとうございます」


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「いないねぇ」

 

はぁ、はぁっ。

 

「いませんねぇ」

 

はぁ、はぁっ。

 

「さっき、トウキさんとにゃこさんがいたところに戻ってみましょう」


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もはやトウキさんどころか、
にゃこさんもいません。

 

「う~ん会えなかったかぁ。残念。今日はもう時間がなくなってしまったよ。申し訳ないけど」

 

「はあ。すいません…こちらこそ。いつも私が勝手にしてしまっている事だから、こんな風になってしまうんですよね…」

 

「気を落とさないで下さい。トウキさんの事は私も心配です。また機会があったら…」

 

「はい、お願いします」

 

村長ガッカリ…

(皆さんにまた迷惑をかけてしまいました)

 

そしてまだ私はトウキさんに、心を開いて貰っていないんだ。

 

そんな村長の前ににゃこさん登場!


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「にゃこさん。いらしたんですね」

 

何故か急に村長の中から、不安な心が消えていく。


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「トウキさん!」

 

ずっとそこにいらしたんですか。

………。

本当にかくれんぼ。

それなのに見つける事が出来ずに。

途中で帰ってしまう、ルール違反な鬼みたいになってしまっていたんですね…

 

“次は見つけますね、必ず”


 ゾクッ………


その時。

何故かまゆとUSAは「寒気を感じる」そうマメチュー先生に語っていたそうです。 

やっぱりやばい風邪かな?