マメチュー先生に、ぬいぐるみのお友だちをこさえて貰ってからは、充実した日々を送るにゃこさん。
「にゃこさんが面倒みたげますからね~」
「……」
マルクッションの上に乗せられたにゃこさん。
「人の面倒がみられる大人のにゃこさんなのに。
まゆちゃんの面倒だって言われればみれるにゃのにっ!」
いつまでもまゆさんが、頼ってくれない為、不満のにゃこさん。
そんなまゆさんとにゃこさんのおうちに、宅配の人がやって来る。
「にゃ!」
(お手伝いするにゃっ)
「忙しいとみんな“猫さんの手を借りにくる”そう聞いとるにゃのに。
今度まめ先生にはエプロン作って貰うのにゃ」
にゃこさんがひとりでプンスカしていると、いつの間にか
「じゃ、留守番よろしく」
と言い残し、まゆさんが外出してしまいました。
「お留守番?そんにゃのもう楽勝にゃ!
にゃこさんはもうお手伝いも出来ちゃうレベルにゃ」
まゆさんが普段、家の中で何をしていたか思い出す。
「そうにゃ。お水出してたにゃ」
「…飲むんにゃね?」
「あとは~お部屋ふきふきもしてたにゃよね?」
にゃこさんは一生懸命ティッシュをビショビショに濡らし、ベッドやらカーペットやらを拭いていく。
「ふう、こんなカンジでいいかにゃ?
どうかにゃ。
誉めて貰えちゃうのかにゃぁ」
にゃこさん途端にまゆさんに会いたくなってウズウズ。
「帰ったぞ~」
「!!まゆちゃん!」
にゃこさんダッシュでお迎え。
まゆさんが見た部屋の惨状。
どう見ても干からびた無数のティッシュが、部屋の中にこびりついている。
「にゃこ“何がしたかったのか”まずそこから教えてくれ」
「にゃ?」
にゃこさん”掃除をする”という事の意味がまだ分かっていませんでした。
ニコニコ嬉しそうにしているにゃこさんを怒る事は出来ませんでしたが“ペットカメラの導入を検討”することにしました。