農家を営むケイヒさん。
本日はアスパラを収穫。
仲良しの木じじいがお手伝いに来てくれました。
午後迄に仕事を終えようと思っていたのですが、その前に薬が切れてしまいました。
春も終わりに近づいた今、花粉症の症状が再び出てきたのです。
「マジで嫌だぁー!!」
「木じじい、ありがとな」
でも…
「木じじい、花咲いたんだね。きれいだね」
「ふぅ~」
ケイヒさんは仕事を終え、予約していた美容院へ。
忙しい美容師のハイエには、予約しないとなかなか髪を切ってもらえません。
鼻水をグズグズさせながら
「髪切って貰っている最中に、鼻水ダラダラ垂れたらどうしよう」
なんて心配しながら来たのに、店内にハイエの姿が見当たりません。
泳ぐゴキブリのような生物を眺めていたら物音が…
「う~ん」
「ごめんなさい。もう予約の時間?寝ちゃってたんだね」
「疲れてる?」
「薬飲んだからかなぁ」
「なぁ1個、聞いていい?何でゴキブリ泳がせてんの?」
「ゴキブリ?ああ、ゲンさんとイチロウさん?(長男)ゲンゴロウさんだよ。てんまさんから預かってて」
※ゲンゴロウ
水棲昆虫です。
人工飼料や煮干しを食べます。
初心者が飼うなら、タガメよりゲンゴロウさんがオススメ。
タガメは生き餌を用意してあげなくてはいけないので、ご飯の準備が大変です。
「てんまさん今、妹さんに会いに行ってて」
「誰?知り合い?」
「え?薬剤師さんだよ。マメチュー先生の所の」
「…マメチュー先生とクラゲさん以外に誰かいたっけ?」
「にゃこちゃんの飼い主のまゆさんとか」
「?にゃこってマメチュー先生の所の子じゃないのか?」
「ああ…ケイヒ君ってマメチュー先生に、訪問調剤して貰っていることが多いから知らないのか」
「これハイエのアレルギー薬?俺のと違う。効く?」
「うん。でもどうしても眠気が…自分には合わないのかな?」
「眠気?じゃあ俺が最後の客で良かったな。この後さ、飯食わせて貰うついでに、マメチュー先生の所に薬の相談しに行こうぜ。」
「そうか、そうだね。相談に行こう」
………
散髪後ハイエさん、また居眠り。
お疲れなのか、木じじいも眠ってしまっていました。
「何で寝ちゃうの?俺以外全員」