イチイさんは、父親が経営する調剤薬局でエリアマネージャーをしている薬剤師です。
都心で働くイチイさんの調剤薬局は、患者さんからの評判も良く、前に村長にポ村の薬剤師の指導をするように、頼まれた事もありました。
今日はヘルプで、店舗の方でのお仕事。
最近、春も終わるというのに再び、アレルギー薬を求める患者さんが増加してきました。
現在、花粉症等のアレルギー有病率は50%程です。
よく言われるアレルギー用のコップ。
このコップが溢れてしまうと、アレルギーを発症してしまいます。
たくさん存在するアレルギー用コップ。
どれがいつ溢れてしまうかは、分かりません。
食物アレルギーに関しては、なるべく同じ物を食べ続けない方が良いそうです。
「何だよ、お前は。まだいたのか。とっくに閉店だぞ?早く立ち去れ」
「うぇっ?!」
イチイさんは、患者さんと同業者に対する態度が全然違うタイプです。
仕事終わりは特に、口も悪くなります。
そして疲労を感じるこの時間、自分にご褒美を与えたくなる。
好きな物を飽きるまで食べたい。
結果、蟹アレルギー発症。
口にするとひどい吐き気に襲われ、今や蟹を見るだけでも気持ち悪くなる。
でも蟹味噌は未だに好物。
「蟹味噌食いてえなぁ。でも蟹の身入りで売っているやつが多いんだよなぁ。あれホントうぜぇ。殻入りの蟹味噌まである始末…あれはあれで今度は喉がイガイガするし」
他にもパイナップルやメロンもアレルギーで食べれない。
とは言え、どのくらい蟹を食べたら吐き気がするのか、実験してみたくもある。
「くしゃんっ」
薬剤師は患者さんと接するお仕事。
くしゃみが出ないよう、一応薬を飲んでおくことに。