ご近所にお住まいの猫のバーバラさん。
ポいもが一方的に興味を持っているだけなので、なかなかお友だちにはなれません。
バーバラさんと同居している他の猫さんも、たまに我が家の庭に遊びに来ています。
でもその猫さんたちは、ポいもを一瞬見ただけで、命がけで逃走して行きます。
“仲良くする”所の騒ぎではありません。
いつもお庭に来ている、すぐそこにいるのに、まだ猫さんにお触りも出来ていない。
当時、小学生だったポいもはそんな日々の繰り返しが、もう我慢できませんでした。
そして無理矢理襲いかかる。
バーバラさんは、嫌な事されても噛みついたりするような方ではありませんでした。
なので勝手にお触りする事が、どのくらい嫌な事なのか理解出来ていなかったポいも。
自分の感情ばかり押しつけようとする子ども。
嫌な事しかしない子ども。
しばらく姿を現してくれなくなったバーバラさん。
動物と仲良くなるのは、難しい。
自分が、嫌な事をするもんだから、猫さんの姿を見ることすら出来なくなってしまった。
自業自得。
寂しく思いながらも、都度庭を確認してしまう毎日。
そんなある日-。
まるであの日、襲われた事を忘れているかのように、寛ぐ猫のバーバラさん。
ポいも…安心しました。
彼女の姿だけでも見る事が出来る。
それからは少しずつバーバラさんとの距離感を学んでいく。
動物との関係も、人間同士と一緒なんですね。