ランチの時間。
皆でお食事の用意をしてくれた、マメチュー先生の元へ。
今日のランチは、甘い春キャベツで作ったロールキャベツ。
でもナメ江さんは、食欲がない様子。
胃がムカムカするとのこと。
心配し声をかけるてんまさん。
「大丈夫ですか?」
USAとフロ次も口をはさむ。
「消化に良いもの作ってもらったら?」
「最近暑くなってきたし、ちょっとバテたんですかネ…」
ナメ江さんはモジモジしながら、てんまさんに何かこっそり耳打ちしようとしているようです。
いつまでも周囲を気にしているのか、モジモジしているナメ江さんを静かに待つてんまさん。
マメチュー先生は、そんなナメ江さんの様子に気付き、皆を引きつける。
「私食欲ナクテ…胃ガチョット…ソレデソノ…」
「はい」
「アノ、マタ変ナ病気ジャナイカッテ…」
ナメ江さんは、チラチラとマメチュー先生を見ながら歯切れ悪く話していました。
それに気付いたてんまさん。
マメチュー先生にナメ江さんの元へ行くように促し、ついでに皆の気を逸らすように会話に加わることに。
マメチュー先生の前でも、言いにくそうにしているナメ江さん。
ナメ江さんがショボンして、くまじろ先生にはいえなかっこと。
(それは何でしょう…)
“最近食欲無くて甘いモノも食べていない。胃がムカムカする”
「ひょっとして黒い便出ていませんか?」
赤くなって俯くナメ江。
(また副作用!?)
「ナメ江さん、副作用で胃出血を起こしている可能性があります」
「…!!」
・補足説明・
胃から出血 → 便が黒くなる
大腸から出血 → 便が赤くなる
マメチュー先生は、ナメ江さんに受診をすすめることにしました。
後日、話を聞くと薬の投与量の見直しをして貰い、青アザも出なくなったそうです。
副作用もあまり出なくなり、ナメ江さんも安心して過ごしているとのこと。
何気ない患者さんのお話や様子から、薬の副作用を疑う。
これも私たち、薬剤師の仕事の一つです。