マメチュー先生は村長から、お土産を頂きました。
お土産の中身は生鮭でした。
焼き鮭・ムニエル、美味しそうです。
一方浮かない顔のトビーくん。
ほかほかご飯によく合うのに……
「ほかほかご飯はスキー!でも味のないご飯だけで食べるのはイヤー!!」
「魚の骨は嫌い。味のないご飯も嫌……」
マメチュー先生はジッと生鮭と、ポ村名物の梅と共に漬けておいた赤ジソを見つめています。
「トビーくん、ふりかけは好きですか?」
「大スキー!」
「じゃあ、ふりかけを手作りしましょう。ゆかりと鮭フレーク」
「大スキー!」
実はふりかけは大正時代の薬剤師が作ったそうです。
当時、日本人に不足していたカルシウムを補う為、魚の骨を粉にしてご飯にかけて食べていたとのことです。
赤ジソはすり鉢とすりこ木で細かくし、ひじきとゴマを加えたゆかりに。
生鮭は火を通してから身をほぐし、フライパンで水分を飛ばして、お酒と塩を加え鮭フレークにします。
マメチュー先生がふりかけ制作中に、トビーくんはご飯のお供・ふりかけランキングごっこ。
「えっとねぇ、おかか~。第2位!ゆかり~」
食べている所を想像しているのか、幸せそうに聞いているナメ江さん。
「イイデスネ。デハ1位ハ?」
「タラコ~!1位~!」
「……鮭ハ?」
「鮭はね~」
「ふふふふふふふふ~ふぅっ!」(木じじいドラムロール)
「0位~!」
「……0位ッテ何位デショウ?」
その時、ご飯が炊き上がった良い匂いがしてきました。
そこに鮭フレークの匂いも加わり、お腹がすく匂いが充満しています。
トビーくんはお弁当にかかっているふりかけの量に不満があるらしく、ご飯に満遍なくふりかけをかけたいらしいです。
いつか、甘くて美味しいご飯の味も味わえるようになって欲しいですね。
「皆さん!ふりかけが出来たのでおむすびにしましたよっ」
「わぁい!」
「オ腹、空キマシタ~」
お腹を減らして、美味しいそうにご飯を食べている子どもの姿は、とても愛らしいです。
栄養のあるご飯をいっぱい食べて、病気にならない身体を手に入れて、元気に成長していって欲しいものですね。