ポ村の名産品の一つに、梅こんぶ茶があります。
ふーふー、ちびちび、勿体振りながら飲むのが好きです。
梅こんぶ茶は、代謝UP・便秘解消・ダイエット等、様々な健康効果が得られますし、調味料の代わりにもなります。
「いらっしゃい。トビーくんも何か飲まれますか?」
「うん、イヒヒ」
「どうしました?楽しそうですね。はい。レモンスカッシュどうぞ」
「うふっうふふふふっ。あのね。トビーくん今からこのレモンスカッシュを、一瞬でパッと消します」
「えぇっ?!一瞬で?」
「そう。トビーくん手品師になったーにゃっ。行くよ!見てて。ビックリするよ?」
「は、はいっ」
「ふー……ほら!消えたね、どう?」
一瞬では決してありませんでした。
でもそんな事よりマメチュー先生は、一気に飲み物を飲み干してしまったトビーくんの事が心配。
「ねぇっ、どうっ?!」
「あ、はい。素敵な手品でした」
「うん、でしょ?……まっ、ひっくっ、あれ?ひっ」
「しゃっくり、や~!いなくなれ~。チューマメ先生止めて~」
「しゃっくりを止める方法……確か横隔膜が痙攣して起こるんですよね。くまじろ先生に聞いた事があります。2日以上続くようなら病気が隠れている可能性もあるとか」
「トビーくんも、くまじろ先生にしゃっくりの事、聞いたことある~」
“トビーくんしゃっくり?それねぇ、トビーくんがママのお腹の中にいる時、お口に入った物を吐き出す為に備わった反射だよ。お腹の赤ちゃんにだけ必要なもの。一応しゃっくりの経路に刺激を与えるとおさまるよ”
キノコさん、ふと何かに気付いたように語り出しました。
「しゃっくりの経路に刺激?じゃあ昔から言われているしゃっくりの止め方って、多少効果があるのかしら?驚かすとか、息止めるとかあれは刺激を与える為の行為なのね」
「じゃあさ-ひっくっ。トビーくんを驚かしてみて~、まっ」
キノコさんとマメチュー先生は、今まで人を驚かした事がありません。
「難しいです-」
「まっ、まっ、ひっくっ」
「私、手品は出来ないわぁ」
「まっ、まっ、う~ん、しゃっくりのやつぅ!!」
トビーくんは、しゃっくりを追い出そうと、思わず口に手を入れ、舌を引っ張っていました。
「……うん?あれ?止まった!?しゃっくりを一瞬で消す手品~」
「まぁ、今のも手品?」
「トビーくん、止まって良かったですね。梅こんぶ茶温め直します。今度は、ゆっくり飲みましょう」
「こぶ茶飲む~、ゆっくり飲む~」
“くまじろ先生の豆知識”
確かにしゃっくりを止める時に、舌を引っ張るのは効果的ですが、皆さんが行う時は清潔な指、もしくはガーゼ等で行って下さいね。
授業中・仕事中・移動中等すぐにしゃっくりを止めたいけど、手を口になんて突っ込めない!なんて時は、両耳に人差し指を入れると同様の効果が得られますよ。