夏と言えば蝉。
よくあちこちで亡くなっています。前回のアオドウガネと一緒ですね。
他の生物が亡くなっている姿はあまり見かけないのに、蝉たちはどうして自分が死んだ事を伝えたいのでしょう。
せいぜい手を合わせる事くらいしか出来ないんですけど。
アブラゼミには失礼ですけど、なかなかにトリッキーな姿ですよね。
まだ子供さんの方が親しみやすい姿。個人的な感想ですが。
お目々はつぶらで可愛らしい。
目は人間の目の方が、見た目あんまし可愛く無い……人間の目が昆虫についてたらかなり怖いと思います。
一方、動物達の目が黒目がちで可愛らしいのは、敵にどこを見ているかわからないようにするためらしいですよ。
あと子供さんはヨタヨタと、危なっかしそうに歩くから平気なのかもしれない。
ゴキ太郎のようにスッタカ走り回られたら、怖かったかも。
そんな頼りなげに夜中、車に轢かれそうな道の真ん中を一生懸命歩いて行く蝉の子供さんをみると、つい手助けしてしまいたくなるのです。
いつまでも、彷徨っていると体力が無くなって羽化が出来なくなるのです。
サービスで葉っぱの裏にくっつけてあげます。
……ですが、大きくなった貴方の姿はやっぱり苦手。
昔、夜中に回転しながらミサイルのように顔に突っ込んできた事を、思い出すからでしょうか。
ピクリとも動かない蝉。
なのに怖い。
なのに心臓ドキドキ。
皆さんも苦手でしょう?
この状況は。
同じですね?
……で、
結局こうなる。
地中からやっと出られたのだから、存分に夏を楽しんでいるのかもしれない。
イタズラして遊びたかったのかもしれない。
でも実際は、体力が無くて静かにしているだけだそうです。
近付くと暴れ出すのは、人が怖くて逃げようとしているんです。
蝉さんの生死の見分け方。
生きている蝉は足が開いているそうですよ。