マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

USA

軟膏調剤 その1

マメチュー先生の薬局では、最近皮膚科の処方が増えてきました。軟膏ねりねりポ村から比較的近いところに、皮膚科の病院が出来たらしい。いつもはマメチュー先生が、素早くチューブから薬を出して、皮膚科の処方箋によくある混合処方を作り上げてくれます。 …

フィトンチッド その2

前回のお話 仕事の休憩中、パゴロウさんとUSAさんは、ポ村の占い師・ソヨウさんの話をしていました。 「憎い人がいて悩んでいる人に、丑の刻参りをすすめたんだって」 「なぜ丑の刻参りを?」 「ソヨウ君が勧めた丑の刻参りは、ポ村の御神木限定」 「ポ村の…

フィトンチッド その1

憎くて憎くて仕方がない人がいる。 目の前から消えていなくなって欲しい。 そういう時って、一体どうしたらいいんだろう。 マメチュー先生の薬局の、鉢の中で暮らす木じじい。 木のじじいであるため、鉢の中から出て移動するのは一苦労。 そのため、ほとんど…

仕事でのミス その2

前回のお話外出中のマメチュー先生に、お店を任されたパゴロウさんたち。先生の留守を預かるため、張り切っていたパゴロウさんですが、ミスの連発。落ち込んでいたところ、USAさんが自分の失敗話を爆笑しながら話だしました。 「でね、でね。昨日、雨降って…

仕事でのミス その1

「では、みなさん。申し訳ありませんが、今日はお店をお願いしますね」そう言って、マメチュー先生は出かけて行きました。 薬剤師まゆさん、調剤事務USAさんはいつも通りですが、初めてマメチュー先生がいないお店を任された新人薬剤師のパゴロウさんは、張…

苦い食べ物・苦い飲み物、そして苦い薬 その2

前回のお話USAさん宅で手料理を振る舞ってもらっているまゆさんですが、彼女は苦い味のものなど好き嫌いがとっても多い。 さらには薬剤師なのに、漢方薬を服用するのも苦手なようです。 「だって嫌いなんだもん。 そうだ、漢方っていえば実家の庭にさ、どく…

苦い食べ物・苦い飲み物、そして苦い薬 その1

今日はUSAさんが手料理を振る舞ってくれるとのことで、USAさん宅に遊びに来たまゆさん。 一緒にご飯が食べれないにゃこさんは、そばで“ぷーすか“お昼寝中です。 「もうちょっと待っててね〜。 あたし緑のお野菜大好きー! まゆちゃーん、ピーマンは食べられ…

ポ村女子のひな祭り

マメクスリカフェで調剤事務として働いているUSAさんは、夢見るように語り出しました。 「子どもの頃さ、おひなさまを見るとすっごくワクワクしたのよね。あたしもあんな風に、愛らしいお姫さまになりたかっなあ」 “小料理屋三すくみ“で働くナメ江さんが、そ…

鼻ぺちゃの犬

「楽しかったー、でも買い物しすぎて遅くなっちゃったな」 USAさんが都会で買い物に夢中になりすぎたため、少し帰りが遅くなってしまった日のこと。 家路を急ぐ彼女の背後から、何かが聞こえてきました。 「フゥ〜、フゴー」 「!?」暗い夜道。 何やらとて…

オブラートで包んではいけない薬の服用方法 その2

前回のお話 オブラートに包まない方が良い、食欲増進させるための苦い漢方薬。 なぜかまゆさんとUSAさんがクイズ対決をして、負けた方が飲むことになりました。 「じゃあ、第2問。 きゅうりに付いている白い粉は、何て呼ばれているものでしょう」 「白い粉?…

オブラートで包んではいけない薬の服用方法 その1

「実家から、たくさん食材を送ってきてくれたのー。みんなで一緒に食べよっ!」 というUSAさんのお誘いで、USAさん宅に遊びに来ているまゆさんとてんまさん。 本日は三人で、実家からの仕送りパーティーです。 「いっぱい食材があるからいっぱい食べてやるー…

カフェイン中毒 その2

前回のお話コーヒー専門店がポ村に出来て以来、USAさんはコーヒーをよく飲むようになっていました。 しばらくはコーヒーのおかげで眠気や疲れもとれ、USAさんは元気一杯でした。 ところが今日は体調が悪い様子。 まゆさんに“コーヒーの飲みすぎでは?”と指摘…

カフェイン中毒 その1

「コーヒー大好き!」USAさんはポ村にコーヒー専門店が出来てから、今まで以上にコーヒーを飲むようになりました。 コーヒーを飲むと、眠気や疲れがとれる。そのためか今まで以上に日々が充実し、楽しげな様子。 お店で飲むこともあるようですが、コーヒー豆…

ポ村に出来たコーヒーショップ その2

前回のお話ポ村に新しく出来たコーヒー専門店に来たUSAさん、まゆさん、にゃこさん。どうやらまゆさんは、コーヒーが苦手みたいです。 「まゆちゃん、この飲み物嫌いにゃの? いい匂いにゃのに」 先程から周囲の様子を、観察していたにゃこさん。 USAさんが…

ポ村に出来たコーヒーショップ その1

「にゃばば~ば~ば、にゃばば~ばばば~♪」違いが分かる、ねこのにゃこさん。 「このほうじゅんな味わい… これは!銀のスプーンにゃ!」 「にゃこちゃん、ちょっと静かにして」 「にゃむ?」 「そういうの、今あたしがやりたいから」コーヒーの味が分かる大…

のらねこ

村長は“カゲや怪しい者”から村人を守るため、ポ村を定期的に見回っています。 それもお仕事の一つ。 毎日忙しそうです。 そして珍しく村長のそばを、うろちょろするUSAさん。 「村長、あたし村にカフェが出来たら良いなって思ってるんですけどね…」 何やら要…

迷信

夜、お風呂上がりのUSAさん。 「はぁ、気持ち良かった。ん?やだ、爪伸びてきちゃってる」 USAさんはお風呂上がりの、柔らかい爪を切るのが好きです。 「爪切り、爪切りー」 “カタッ” 爪切りを取りに行った時、何か物音がしていることに気付く。 「ん?」 「…

低体温

USA

ポ村では未だ、新型コロナの感染者は0です。 そのためこのまま感染者を出さないよう、村長が毎日のように目を光らせています。 その一方で…。 「たまには気分転換したいよー!」 そんな思いを爆発させているUSAさん。 短い間だけでも、ポ村を抜け出して都会…

ユニットバス

USA

「ユニットバスって詰まりやすいんですね。それ知らなかったんですよ私」無事、じんましんが治ったUSAさん。 しかしストレスが溜まりやすいご時世が続くせいか、ここのところ悩んでいる便秘の方はイマイチ治らぬまま… 思い悩んだ末、遂に薬に手を出す女。“だ…

蕁麻疹発症 その3

前回のお話USAさん、蕁麻疹を発症。 まゆさんと、その原因を探ることに… どうやら便秘を解消するために食べていた、色んな食材の中に原因がある。そんな可能性がでてきました。 そもそもその“便秘”になったのは、外を自由に歩けなくなったストレスでは? そ…

蕁麻疹発症 その2

前回のお話USAさんの身体に、蕁麻疹が発症。 まゆさんと蕁麻疹の原因を探ることに。 「やっぱり山芋のアレルギーなのかな?」 「山芋たべたの?」 「うん。おいしかったけど、口の周りがかゆくなっちゃって」 でも山芋を食べていた時の症状とは、明らかに違…

蕁麻疹発症 その1

“聞いた?秘密の言葉” “秘密の言葉?なにそれ…” “それを聞くとね。全身が…”「USA来たぞー」 日曜日の午後。 まゆさんが、USAさん宅に遊びに来ました。 前から楽しみにしていた、まゆさんとの約束の日。 このあと一緒に食材を買いに行き、ご飯を作る。 そして…

かゆみ発生

USA

「かっゆーいっ」 USAさん、かゆみを我慢し身もだえています。 “肌荒れ” “虫刺され”等… かゆみの原因は、色々あります。 「やだ、も~かゆいぃ。 でも掻いたらお肌荒れちゃうし」 かゆいけど…痛いよりはマシだと思い込む。 それでもやっぱり、すっごいストレ…

薬の由来 その2

前回のお話薬の由来について話をしていた、マメクスリカフェのスタッフたち。 薬というのは霊妙で不思議という意味の“奇(く)すしき力”という言葉からきているという説があるという。 ねこさんが苦手なパゴロウさんが帰宅したので、ひょっこりと顔を出した…

薬の由来 その1

「にゃっ!にゃむっ!にゃむにゃむっ」 お星さまを、一生懸命捕まえようとしているにゃこさん。 ピコピコとジャンプしています。でもなかなかうまく捕まえられません。 「普段は、お日さまもお月さまもお星さまもにゃこのあとをくっ付いてくるくせに、全然つ…

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花 その2

前回のお話毎朝こむら返りを起こしてしまう事に、悩んでいるというUSAさん。 「芍薬甘草湯がこむら返りに効くの?飲むタイミングって、こむら返りを起こしている最中?」 「ちげぇよ。 ほんの数十秒のこむら中の痛みくらいは、我慢しなさい」 「無理よ。 ま…

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花 その1

朝方。「う~んっ」起きる時間より、少し早めに目を覚ましてしまったUSAさんはつい伸びをしてしまいました。 「しまった!!」 「……!!!」 「うっううううぅ…やっぱり……うぅっ」 そろそろポ村にも、花が咲き始める季節がやって来ました。 USAさんに誘われ…

パゴロウさんを観察中

コソコソと薬局内を覗き込む者がいます。 一体何者でしょう。 「にゃこちゃん、何しとる?お水まだあるよ」「飲むにゃ、飲むにゃ。おばあにゃん、ちょっとだけ待っててにゃ」 「なんだい、そんなに一生懸命見つめちゃって。パゴロウちゃんが好きなのかえ?」…

体幹を鍛えるきっかけ

セルフケアのために体幹を鍛えている方は、老若男女問わず多いでしょう。 ポ村でもセルフメディケーションを推奨している村長の影響で、体を動かしている住民は多いみたいです。 そんなポ村をUSAさんが颯爽と歩いています。 1年ほど履いているお気に入りの靴…

毒母?について語る

「何なのさ?あんたはまたっ」 まゆさん宅に押しかけてきたUSAさん。 母親と再び言い争いでもしたのか、何やら文句を言っています。 「何にゃ?何にゃ?」まず母はすぐキレます。 しかも激ギレです。 テレビショッピングでやっている、よく切れる包丁よりキ…