てんま
前回のお話トウキさんの個展を見にポ村にきた、観光客の女性二人組。 個展を開催する場所をみつばちさんと散歩中のてんまさんに尋ねようとしたら、そこへカラスケくんがやってきました。 しかし観光客の女性たちはカラスケくんを見て、とても気味悪く思って…
“今日はてんまちゃんとお散歩♪“ てんまさんと暮らしているみつばちさんが、とても楽しそうにしています。“アタシの家族はこの時期はもう、お家の中で身体を温め合って過ごしている“このお話は、初冬になりかけくらいの時季のお話です。でもアタシがまだその…
前回のお話最近カラスケくんにかまってもらえなくて、拗ねていたてんまさん。久しぶりに見かけたカラスケくんが、落とし物をしていることに気がつきます。慌てて追いかけるてんまさんですが、毎回すんでのところで追いつくことができません。そんなこんなを…
これは秋頃のお話。 ちょっと鈍くさめの、カラスのカラスケくんは、楽しみにしていたデザートをじっと眺めていました。 「おいしそうだす」 彼は食べ物の中では、果物が一番好きなようです。 どうやら落ちていた柿を拾って、後で食べるために大事にとってお…
前回のお話まゆさんは久しぶりにきのこ狩りで見かけた、不思議な生物のことを思い出していました。 「あれ、何者なんだろう」 そんなことを考えていた直後、話していた不思議生物が突然姿を現しました。 なんとパゴロウさんと一緒に暮らしていたそうです。 …
「時折、思い出さない?」 まゆさんはお仕事の休憩中、唐突にてんまさんに質問をしました。 「なにを?」 「シャンプーとか洗顔している時とか、夜寝る前とかふとした時にさ」 「?だからなにを?」 以前にゃこさんとまゆさんとてんまさんとで、きのこ狩りに…
マメクスリカフェで調剤事務として働いているUSAさんは、夢見るように語り出しました。 「子どもの頃さ、おひなさまを見るとすっごくワクワクしたのよね。あたしもあんな風に、愛らしいお姫さまになりたかっなあ」 “小料理屋三すくみ“で働くナメ江さんが、そ…
前回のお話人間の心に巣食う“悪の心“を餌にしている鬼。 しかしそれだけでは満腹にならない鬼は、節分の日に豆を食べて、一年分の栄養を摂取しています。 そんな鬼はポ村にも現れたのですが、去年の記憶があまりいいものではなかったせいか、こっそりと引き…
人間の心に巣食う“悪の心”を餌にしている鬼。 節分になると、ポ村にも鬼がやって来ます。 鬼に対しては、ポ村の周辺をウロつく悪しきものさえも恐れ、近くに鬼の気配を察しただけでも逃げて行く。そんな鬼が今年もポ村に現れ…たのですが。 鬼はなぜかポ村に…
大晦日って、やっぱり夜更かししてしまいますよね。なので寝坊して遅刻したことはない人間ですが、元旦の日はいつも昼ごろまで寝ています。 ぐーすか寝ているので「あけましておめでとう」 と言いながら、家族みんなで朝食を食べた記憶もほぼありません。 お…
“夏は白い雲を見て、冬は雪を見て思うんだ“ 「さっきまで粉砂糖みたいな雪だったけど、今はグラニュー糖みたいな雪が降ってる」 パティスリーマルズでお手伝いをしているりーちゃんは、雪が舞い散る冬の空を見上げていました。 「雲とか雪とか白いものを見る…
前回のお話まゆさん宅に入って、明るい光に体当たりをしたいコガネムシ。 見つかるとティッシュにくるまれて“コロン“と外に放り出されるけれど、殺されることはないから安心。 そんなこの家には“ねこ“というぽよっとした生物がいる。 あのねこ。 ねこがなん…
不法侵入しただけで、殺されることがある存在。 それが僕たち。 場合によっては、僕たちを殺す薬をかけられることもあるという。 そういう噂話は、赤ちゃんの頃に聞いた。 子供の頃は、みんなで大人になってからの話を仕切りにしていた。 “殺す薬“ なんでそ…
大好きなチョコ菓子。 “これは後で食べよう“ まゆさんは好きなものは先に食べずに、大事にとっておくタイプです。 人によってはもったいぶりすぎて、賞味期限を切らしてしまう… という人までいるらしい。 でもまゆさんは、きっちり食べます。 食べ物を無駄に…
前回のお話 オブラートに包まない方が良い、食欲増進させるための苦い漢方薬。 なぜかまゆさんとUSAさんがクイズ対決をして、負けた方が飲むことになりました。 「じゃあ、第2問。 きゅうりに付いている白い粉は、何て呼ばれているものでしょう」 「白い粉?…
「実家から、たくさん食材を送ってきてくれたのー。みんなで一緒に食べよっ!」 というUSAさんのお誘いで、USAさん宅に遊びに来ているまゆさんとてんまさん。 本日は三人で、実家からの仕送りパーティーです。 「いっぱい食材があるからいっぱい食べてやるー…
村長は“カゲや怪しい者”から村人を守るため、ポ村を定期的に見回っています。 それもお仕事の一つ。 毎日忙しそうです。 そして珍しく村長のそばを、うろちょろするUSAさん。 「村長、あたし村にカフェが出来たら良いなって思ってるんですけどね…」 何やら要…
前回のお話家族と一緒に過ごすのが苦手だった、子供のころのてんまさん。 近所の洋食屋さんに入り浸っていたのですが、その店主・グラタンが糖尿病、更には膵臓がんを発症してしまいました。痛みに耐えている、グラタンを見ていたてんまさんも、なんだかツラ…
前回のお話自分の家族と過ごすのが苦手だった、子供のころのてんまさん。 子供の頃は近所にある、居心地の良い老舗洋食店に入り浸っていたようです。 「うちの新メニューが、ポーククリームシチューですって?」 「良いんだよ、母ちゃん。何でも試してみるの…
うちの父親は薬の研究に夢中で、あまり家に帰って来ることは無かった。 その上、あまり喋らないので、どういう人間なのか把握出来ていない。 ただ、女にモテる事だけは理解していた。 娘からしたらよく分からないが、母性本能をくすぐるらしい。 確かに仕事…
前回のお話大学の一年先輩で、おなじ生物サークルだった、てんまさんは当時とても人見知りでした。 でも誰よりも早く警戒心の強いねこを懐かせ、てんまさん自身もねこに懐いていました。 一方まゆさんは… そのねこさんに、ガッツリ引っ掻かれてしまいます。 …
まゆさん、今日は朝からお仕事。 山に生薬を採取しに行きます。 「あ~眠い。 何時間寝ても朝は眠い」 「きゃ~まゆちゃんだぁ~~!!」 「!!?」 「にゃ~~~!!」 ぼんやり歩いていたまゆさんを、目覚めさせるくらい元気な声で近付いて来る人が…そし…
「にゃこも行くー!」 ポテテテテテッ 「ん?何にゃこ」 にゃこさんはお出掛けしようとするまゆさんの後を、慌てて追い掛けていきます。 「絶対一緒に行くにゃ! 今行くにゃ。すぐ行くにゃ」 “まゆさんに、置いて行かれる…” そんな予感でもしたのでしょうか…
前回のお話七夕の夜に織姫と彦星が、天候に左右されること無く、毎年会えるようにとお願いをするトビーくん。 「そもそも何で織姫と彦星は、年一しか会えないわけ?毎日会ってりゃ良いじゃん」 「あっうん。 えっと、それはね…」 独身時代は、とっても働き者…
空気が澄んでいて、空を遮るような高い建物がないポ村では、星がとてもきれいに見えます。 七夕の時期には天の川を見物しに、観光客が来ることもあります。 星空というのは、色々な想像をかき立ててくれる。 “もしかしたらあの星々の中には、花や海や空が存…
てんまさんはポ村の小さな公園で、高齢者の方たちと井戸端会議をしていました。 「お茶飲むかい?」 「お菓子食べる?お漬物もあるわよ」 「やったぁ。ありがとうございます」 みんなで持ち寄った食べ物をゆっくりと食べながら、ペチャクチャと楽しくおしゃ…
前回のお話身内の愚痴ばかり言う子どもたちと、にゃこさん。 そこでてんまさんが彼らに、感謝の言葉を言い合いっこするゲームを提案しました。 優勝者にはにゃこさんご所望の、いい子いい子のご褒美が貰えます。 「てんまちゃーん! 僕、花粉を運んでくれる…
前回のお話身内の愚痴ばかり言う子どもたちと、にゃこさん。 そんな彼らに感謝の言葉を言い合うゲームをしようと、てんまさんが提案しました。 「感謝の言葉ってどんなの?」 「感謝っていうのはね。いつもご飯を作ってくれてね、そしていつもお仕事をしてく…
まゆさんと遊んで欲しいにゃこさんは、先程からずっとおもちゃを持って、大人しく待っています。 待っていたのですが… 「何してんにゃ?」 まゆさんが何かしていると、そばで見ていたい病発症。 「なに?にゃこ。 いい子で待っててってば」 まゆさん、現在お…
しょんぼりポテポテ、にゃこさんがポ村を歩いています。 何かあったのでしょうか? どうやらまゆさんに構ってもらえず、拗ねてしまっているみたい。 “まゆさんには、お仕事がある” にゃこさんにも分かってはいるのですが、やはりちゃんとは理解出来ていない…