マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

2021-01-01から1年間の記事一覧

てんまさんの妹、しょうまさん その1

“カタ、カタカタカタ…” 村はずれの草むらで、震えている何か。 “カタカタカタ” それは、ポ村に時折現れる不気味な存在である“カゲ” そして、そのカゲに囲まれているダンゴムシでした。かわいそうにダンゴムシは、助けを求めるように、怯えて縮こまっています…

ねこさんの良い所と悪い所 その2

前回のお話気分転換をするため、外でランチをしていたもち三さん。 そこへ遊んでもらいたそうなにゃこさんが、やってきました。 (可愛い。このねこさん凄く可愛い。さっきひざの上に座ってくれていた時も、凄く可愛かった) ねこさんと一緒に遊んだりしたら…

ねこさんの良い所と悪い所 その1

現在医療費は一年間で、40兆円を越えています。 やはり何とかこの巨額な医療費を削減したい。 常に医療費削減を意識しているポ村の村長は、住民にセルフメディケーションをすすめる活動をしています。 マメチュー先生の調剤薬局に通う患者、ポ村の住民もち三…

秋のねこ

空を見上げると、うろこ雲を見かけるようになりました。 空を食い尽くそうとしているかのような、入道雲が消え去り、空が高く見えるようになると、秋を感じますね。 そんな秋の日に、お部屋の中で寛ぐねこさんに、そろそろあったかグッズを… ヒンヤリマット…

お月見2021

風が金木犀の甘い香りを運んでくる。 秋の虫たちも楽しそうに鳴いている。 聞いていると、こちらもウキウキと楽しい気分になってきます。 そんな秋の夜にお月見に向け、せかせかと準備中。 9月21日、お月見を開催しているねこ森町。 ねこさんたちはみんな、…

お月見用のおだんご

「こんにゃちは」 「にゃこさん、こんにちは」 「お月見のおだんご、作れますきゃ?」 「おだんご…作れますよ」 パティスリーマルズにやってきたにゃこさん。そんなにゃこさんにパティシエのマルズさんは、お月見用のお団子を作ってもらうよう頼まれました。…

ねこさん、あんよを掻きむしる

「あれ?ポにゃちゃん?」 ポあね、ポにゃちゃんのあんよを凝視。 「その左のあんよはどうしたの?」「痛そう…」 「にゃ」 気がついたら足の毛が抜けていました。 そしてポにゃちゃんは、ぺろぺろと毛の抜けたあんよを掻きむしっています。「かわいそうに…」…

オブラートで包んではいけない薬の服用方法 その2

前回のお話 オブラートに包まない方が良い、食欲増進させるための苦い漢方薬。 なぜかまゆさんとUSAさんがクイズ対決をして、負けた方が飲むことになりました。 「じゃあ、第2問。 きゅうりに付いている白い粉は、何て呼ばれているものでしょう」 「白い粉?…

オブラートで包んではいけない薬の服用方法 その1

「実家から、たくさん食材を送ってきてくれたのー。みんなで一緒に食べよっ!」 というUSAさんのお誘いで、USAさん宅に遊びに来ているまゆさんとてんまさん。 本日は三人で、実家からの仕送りパーティーです。 「いっぱい食材があるからいっぱい食べてやるー…

カフェイン中毒 その2

前回のお話コーヒー専門店がポ村に出来て以来、USAさんはコーヒーをよく飲むようになっていました。 しばらくはコーヒーのおかげで眠気や疲れもとれ、USAさんは元気一杯でした。 ところが今日は体調が悪い様子。 まゆさんに“コーヒーの飲みすぎでは?”と指摘…

カフェイン中毒 その1

「コーヒー大好き!」USAさんはポ村にコーヒー専門店が出来てから、今まで以上にコーヒーを飲むようになりました。 コーヒーを飲むと、眠気や疲れがとれる。そのためか今まで以上に日々が充実し、楽しげな様子。 お店で飲むこともあるようですが、コーヒー豆…

ポ村に出来たコーヒーショップ その2

前回のお話ポ村に新しく出来たコーヒー専門店に来たUSAさん、まゆさん、にゃこさん。どうやらまゆさんは、コーヒーが苦手みたいです。 「まゆちゃん、この飲み物嫌いにゃの? いい匂いにゃのに」 先程から周囲の様子を、観察していたにゃこさん。 USAさんが…

ポ村に出来たコーヒーショップ その1

「にゃばば~ば~ば、にゃばば~ばばば~♪」違いが分かる、ねこのにゃこさん。 「このほうじゅんな味わい… これは!銀のスプーンにゃ!」 「にゃこちゃん、ちょっと静かにして」 「にゃむ?」 「そういうの、今あたしがやりたいから」コーヒーの味が分かる大…

のらねこ

村長は“カゲや怪しい者”から村人を守るため、ポ村を定期的に見回っています。 それもお仕事の一つ。 毎日忙しそうです。 そして珍しく村長のそばを、うろちょろするUSAさん。 「村長、あたし村にカフェが出来たら良いなって思ってるんですけどね…」 何やら要…

迷信

夜、お風呂上がりのUSAさん。 「はぁ、気持ち良かった。ん?やだ、爪伸びてきちゃってる」 USAさんはお風呂上がりの、柔らかい爪を切るのが好きです。 「爪切り、爪切りー」 “カタッ” 爪切りを取りに行った時、何か物音がしていることに気付く。 「ん?」 「…

ねこ森町の盆踊り大会をYouTubeで見る

ねこ森町で行われた盆踊り大会の様子を、まゆさんからYouTubeで見せてもらったにゃこさん。 「いいにゃぁ。楽しそにゃあ」 YouTubeでは、ねこ森町ソングである“ねこ森音頭“に合わせてねこさんたちが、にゃんにゃんと踊っていました。 YouTubeをあげてくれた…

ダニアレルギー その2

前回のお話 スギ花粉やダニアレルギーに、悩まされているケイヒさん。 そんなケイヒさんの元に、友人の美容師ハイエさんから電話がありました。 「ケイヒ、いつも鼻炎が酷いだろ?」 「え?うん」 アレルギーを改善させるには、お客さんから聞いたという“舌下…

ダニアレルギー その1

スギによる花粉症の方。春の頃は大変でしたね。 スギの花粉症の人が花粉に悩まされるのは、だいたい5月くらいまでです。 …なんですが… 「くしゅんっ」 ケイヒさんは通年性アレルギー性鼻炎なので花粉の飛散が治まっても、鼻がつらいのはずっと続きます。ケイ…

町の洋食屋さん その3

前回のお話家族と一緒に過ごすのが苦手だった、子供のころのてんまさん。 近所の洋食屋さんに入り浸っていたのですが、その店主・グラタンが糖尿病、更には膵臓がんを発症してしまいました。痛みに耐えている、グラタンを見ていたてんまさんも、なんだかツラ…

町の洋食屋さん その2

前回のお話自分の家族と過ごすのが苦手だった、子供のころのてんまさん。 子供の頃は近所にある、居心地の良い老舗洋食店に入り浸っていたようです。 「うちの新メニューが、ポーククリームシチューですって?」 「良いんだよ、母ちゃん。何でも試してみるの…

町の洋食屋さん その1

うちの父親は薬の研究に夢中で、あまり家に帰って来ることは無かった。 その上、あまり喋らないので、どういう人間なのか把握出来ていない。 ただ、女にモテる事だけは理解していた。 娘からしたらよく分からないが、母性本能をくすぐるらしい。 確かに仕事…

薬学生だった頃 その2

前回のお話大学の一年先輩で、おなじ生物サークルだった、てんまさんは当時とても人見知りでした。 でも誰よりも早く警戒心の強いねこを懐かせ、てんまさん自身もねこに懐いていました。 一方まゆさんは… そのねこさんに、ガッツリ引っ掻かれてしまいます。 …

薬学生だった頃 その1

まゆさん、今日は朝からお仕事。 山に生薬を採取しに行きます。 「あ~眠い。 何時間寝ても朝は眠い」 「きゃ~まゆちゃんだぁ~~!!」 「!!?」 「にゃ~~~!!」 ぼんやり歩いていたまゆさんを、目覚めさせるくらい元気な声で近付いて来る人が…そし…

まゆとてんま

「にゃこも行くー!」 ポテテテテテッ 「ん?何にゃこ」 にゃこさんはお出掛けしようとするまゆさんの後を、慌てて追い掛けていきます。 「絶対一緒に行くにゃ! 今行くにゃ。すぐ行くにゃ」 “まゆさんに、置いて行かれる…” そんな予感でもしたのでしょうか…

姉の家を訪問

“はっくしょんっ!” 「目ぇかゆ~、顔もかゆいぃ」 ポいもは久々に、ねこアレルギー発症。 アレルギー薬も久し振りに使用。 なぜかというと、ポにゃちゃんに久し振りの再会をしたのです。 「ポにゃちゃん、久し振り。 覚えてる?」 ポいもは、ポあね宅に遊び…

夜盲症 その2

前回のお話“人を殺す薬” それを作るためポ村で一人、薬の開発をするカシュウ。 上空に浮かぶ致死性の高い毒草“食虫エアプランツ”を手に入れるため、カラスに指示をしていた。 「頼まれていたのに、持ってこれなくてごめんなさいだす」 人の目に触れないよう…

夜盲症 その1

ポ村で一人。誰にも気付かれることのない深夜…“人を殺す薬”を作っている男カシュウ。ポ村で作る理由は、致死性が高いと言われている毒草があると聞いたからだ。 噂レベルではあるのだが、ポ村の上空に浮かんでいるという。 空中に浮かび虫を捕食して、栄養を…

楽に死ねる薬

占い師の館「いやな予感がしますね…」ポ村に漂う、不穏な空気を感じ取る占い師ソヨウ。 「でもこの空気… 嫌いじゃ無いですね。しばらく静観してみますか…」 ソヨウはニンマリとしながら、割れた水晶を見つめていた。 カシュウ研究施設 安楽死が許可されてい…

ねこ屋敷の女の子、みちぇの写真

昔よく実家に遊びにきていた、近所のねこ屋敷に住むねこの女の子みちぇ。 その彼女の写真がポあねのパソコンから発見されました。 昔のデジカメで撮った古い写真です。 「ああ、あの可愛いねこの女の子のみちぇね、懐かしいな」 普段はちっともお触りさせて…

七夕伝説 その2

前回のお話七夕の夜に織姫と彦星が、天候に左右されること無く、毎年会えるようにとお願いをするトビーくん。 「そもそも何で織姫と彦星は、年一しか会えないわけ?毎日会ってりゃ良いじゃん」 「あっうん。 えっと、それはね…」 独身時代は、とっても働き者…