マメチュー先生の調剤薬局

マメチュー先生の調剤薬局

ねずみの薬剤師、マメチュー先生の日常と、調剤薬局でのお仕事を薬の知識も交えながらほのぼのと描いています。猫好き、猫飼いの管理人の飼い猫エピソードも時々登場します。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

薬学生だった頃 その2

前回のお話大学の一年先輩で、おなじ生物サークルだった、てんまさんは当時とても人見知りでした。 でも誰よりも早く警戒心の強いねこを懐かせ、てんまさん自身もねこに懐いていました。 一方まゆさんは… そのねこさんに、ガッツリ引っ掻かれてしまいます。 …

薬学生だった頃 その1

まゆさん、今日は朝からお仕事。 山に生薬を採取しに行きます。 「あ~眠い。 何時間寝ても朝は眠い」 「きゃ~まゆちゃんだぁ~~!!」 「!!?」 「にゃ~~~!!」 ぼんやり歩いていたまゆさんを、目覚めさせるくらい元気な声で近付いて来る人が…そし…

まゆとてんま

「にゃこも行くー!」 ポテテテテテッ 「ん?何にゃこ」 にゃこさんはお出掛けしようとするまゆさんの後を、慌てて追い掛けていきます。 「絶対一緒に行くにゃ! 今行くにゃ。すぐ行くにゃ」 “まゆさんに、置いて行かれる…” そんな予感でもしたのでしょうか…

姉の家を訪問

“はっくしょんっ!” 「目ぇかゆ~、顔もかゆいぃ」 ポいもは久々に、ねこアレルギー発症。 アレルギー薬も久し振りに使用。 なぜかというと、ポにゃちゃんに久し振りの再会をしたのです。 「ポにゃちゃん、久し振り。 覚えてる?」 ポいもは、ポあね宅に遊び…

夜盲症 その2

前回のお話“人を殺す薬” それを作るためポ村で一人、薬の開発をするカシュウ。 上空に浮かぶ致死性の高い毒草“食虫エアプランツ”を手に入れるため、カラスに指示をしていた。 「頼まれていたのに、持ってこれなくてごめんなさいだす」 人の目に触れないよう…

夜盲症 その1

ポ村で一人。誰にも気付かれることのない深夜…“人を殺す薬”を作っている男カシュウ。ポ村で作る理由は、致死性が高いと言われている毒草があると聞いたからだ。 噂レベルではあるのだが、ポ村の上空に浮かんでいるという。 空中に浮かび虫を捕食して、栄養を…

楽に死ねる薬

占い師の館「いやな予感がしますね…」ポ村に漂う、不穏な空気を感じ取る占い師ソヨウ。 「でもこの空気… 嫌いじゃ無いですね。しばらく静観してみますか…」 ソヨウはニンマリとしながら、割れた水晶を見つめていた。 カシュウ研究施設 安楽死が許可されてい…

ねこ屋敷の女の子、みちぇの写真

昔よく実家に遊びにきていた、近所のねこ屋敷に住むねこの女の子みちぇ。 その彼女の写真がポあねのパソコンから発見されました。 昔のデジカメで撮った古い写真です。 「ああ、あの可愛いねこの女の子のみちぇね、懐かしいな」 普段はちっともお触りさせて…

七夕伝説 その2

前回のお話七夕の夜に織姫と彦星が、天候に左右されること無く、毎年会えるようにとお願いをするトビーくん。 「そもそも何で織姫と彦星は、年一しか会えないわけ?毎日会ってりゃ良いじゃん」 「あっうん。 えっと、それはね…」 独身時代は、とっても働き者…

七夕伝説

空気が澄んでいて、空を遮るような高い建物がないポ村では、星がとてもきれいに見えます。 七夕の時期には天の川を見物しに、観光客が来ることもあります。 星空というのは、色々な想像をかき立ててくれる。 “もしかしたらあの星々の中には、花や海や空が存…

星祭り

7月7日はポ村の隣に存在する、ねこ森町で七夕祭が開催される日です。 夕暮れ時。 ねこさんたちがお祭りの会場に、集まり始めていました。「今日は天の川、見えるにゃろか」 ねこさんたちはモソモソと、空を見上げながらお話しています。 かつては、88星座の…